女性を差別しないメンズリブ#4, 男性の非暴力化のために
「男性同士で考える」会、4回目を開催しました。
「男性同士で考える」「女性差別をしないメンズリブ」の会
第4回の開催です。
今回も、いつものメンバー4名で行いました。
新しい参加者を募集中です。
読書会(3章)・感想
読書会は
『どうして男はそうなんだろうか会議』(筑摩書房, 2022)
の3回目。
第三章「男性性と暴力」
コミュニケーションに潜む加害と被害の両面から考える。
以下、雑多ではありますが、
今回の読書会と話のメモです。
◆弱い存在の扱いかた
p104 昆虫とか小動物を粗末に扱うこと
→男の子社会の「踏み絵」のようなもの。
自分も動物を粗末に扱う事があった。
マウント取りの傾向を思い出した。
p115 息子にスポーツを強要する父親たち
→空手をやっていた時に、父親の方が熱くなってしまって、苦しそうに空手をやっていた生徒を思い出した。
p116 息子たちを漫画のようにスパルタ教育する父親
→この父親は大丈夫か。
フィクションが現実に影響を与えないという説があるが、
大きな悪影響を与えている。
p140 ドライブ中に猫を轢いた夫
→婚活相談所が「動物を大事にする人がおすすめ」と言っている話を思い出した。
◆暴力的な男性に対して
p107 「卑怯な男ですね」…はっきり突き放す支援のやり方
→「寄り添う」方法とは異なって、なるほどと思った。
が、逆切れされそう。
p111 男性間のマウントの取り合い、人権に関心が無い人
→被害を受けた時に、言語化しようとしても、させない人達がいる。
「ネガティブな事を言うな」と言われてきた。
→被害を受けた事を笑い話にしなくてはならない。
普段、他者の痛みや苦しみを笑い話にしているから、
自分のことも、先手を打って笑い話にする。
→女性を庇うと、「女性を弱い者扱いしているんですね」
という嫌な切り返しが来る。
p127 「こんな俺でごめん」という暴力。
→これは自分だと思った。
相手に言われると耐えられないので、先手を打って言ってしまう。
→期待する言葉は「そんなことないよ」。
でもそれでは言語化が出来ないし、解決も出来ない。
◆非暴力のために
p106 男性をスポーツジムに行かせる
→スポーツをやらせて虐待する話もあったが、発散・気分転換のために。
→スポーツ(SPORT)ではなくてp118トロプス(TROPS)という
アクティビティが紹介されている。
競い合うのではなく、協力しあうアクティビティをする。
→地元でバドテニスをやっていて、比較的老若男女でやっている。
が、若い男性のイメージを押しつけられることもある。
p133 非犯罪的ニーズ
→非犯罪的ニーズ(感情や発言の裏にある本当のニーズ)
それを聞いていく事が大事。が、気を付けないと
女性に対するケアを求める様になってしまう。
◆その他、出てきた話
・親戚の集まりで、女性が食事の準備をし、
手伝いをしようとしたら、滅茶苦茶怒られた。
・Twitterでデート代についてまた炎上している。
・人権の観点が無い人と接するのが辛い。
・「男性差別だ!」という場に対して、なんと言ったらよいのか。
・Colaboを叩く人々たちは、「女性びいきをしている」と言う。
それなら男性も男性同士でケアすれば(求めれば)よい。
それをしないで自分より弱い立場の女性に攻撃しようとする。
考えたこと~男性と暴力
男性と暴力については、個人的に
ジェームズ・ギリガン著『男が暴力をふるうのはなぜか』
がとても参考になっています。
ギリガンは
「すべて暴力は、当人にとっては『自己防衛』である」
と語っています。(著者には決して加害者擁護の意図はない)
そして、その「防衛」反応の背景には
「恥」の感情があるといいます。
(ギリガンが用いる「恥」という言葉の意味はとても
多元的であるので、是非著書を参照してください)
男性が、自分の苦しい経験を話すことができない
話したとしても笑い話にしてしまう
あるいは話させないということの背景には、
この「恥」ということがらが関係しているように思います。
しかしそれでも
その男性の「防衛」反応や
それによって引き起こされる暴力が
女性に向いてよいはずがありません。
今回提案されていた
「ジムに行く」という方法は、
感情から溢れる行き場のない衝動を
体を動かすことによって
発散させようというものでしょう。
また、それだけではなく、
競い合うスポーツ(SPORT)とは異なる
一緒に楽しむ(感情を共有する)トロプス(TROPS)という
アクティビティは、体を動かしながら
他者の感情にも触れることができる
よいアクティビティでしょう。
そのようにして、その場自体が
「男性による男性のケア」の場となったり、
もしもの時に気をゆるして相談し合うことができる
男性同士の関係性を育む、日常的な場になっていけば
よいと思いました。
今回紹介された本など一覧
おわりに
会について関心のある方は、是非ご連絡ください。
また、今後の当会の活動についても関心をもっていただき、
マガジンのフォロー、運営人アカウントのフォローなど
していただけましたら幸いです。
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