女性を差別しないメンズリブ#3,男性同士が話す場所の必要性
「男性同士で考える」会、3回目を開催しました。
2023年が始まりました。
「男性同士で考える」「女性差別をしないメンズリブ」の会
今年も月に1,2回のペースで開催していきます。
今回は、初めて現在繋がっているメンバー全員がそろって4名参加。
新しい参加者が増えればいいなと思っています。
読書会(2章)・感想
前回から始まった読書会
『どうして男はそうなんだろうか会議』(筑摩書房, 2022)
今回の章のタイトルは
「『非モテ』の諸相と、『これから』のこと
――自己否定でも開き直りでもなく
自分を『開く』語りの可能性」
でした。
「ぼくらの非モテ研究会」
西井開さんのお話だったので、
特に男性が集まって話せる場の必要性について
考えさせられました。
また、前回に引き続き
「男性の暴力性」や、「女性のケアを求めてしまう男性」
という話題も沢山出てきました。
(暴力性に関しては、自己防衛、秩序、
生存戦略のためなど、様々なことがらに関係している)
以下、雑多ではありますが、
今回の読書会と話のメモです。
◆男性の「いじり」「いじめ」について
・10年ぐらい空手をやっている
一緒にやっていた人たちがホモソーシャルに染まっている。
・いじり→いじめに発展したことも
師範が副師範をいじったりいじめることによって
自分に反論や反対意見を言わせないようにしていた。
→漫画などの影響とかもある?
それを見て空手をやめた。
◆男性と会話していて感じた違和感
・いろんな男性と話していると、
男性から話を乗っ取られることが多い。
・相手との共通点を提示して
「あなたとつながっている、あなたにとって有益な存在である」
ということを示してくる男性が多い。
→マルチや宗教に似ている?
→そういう人たちは、ホモソーシャルの渦巻く世界で
そうやって生きてきたのだろう。
◆「男性たちが安心して話せる場所」の必要性
・下ネタについて
男性でも、誰かを「いじる」ためだけでなく、
真面目に、自分の性の話を話すために下ネタを話すこともある。
(それらは下“ネタ”というよりもむしろ性の話)
「非モテ研」はそれができる場になっている。
→男性が自分たちの生きづらさを話し合う場所の必要性
・どういう形で呼びかけたら集まりやすいか。
男性同士が語り合う場は頑張って探さないと出てこない。
「非モテ研」の場合、「非モテ」という言葉が、
集まるための拠り所のような言葉になっている。
・参考になる事例
DV加害者の更生のためのグループ。DV当事者で話し合う。
他の人の話を聞いていると、
自分の中にも思い当たる節があると気づくことある。
自分が疑問に思うことを他の人に質問をしたことで気づく。
・男性は結論から話す人が多いように思う。過程を話す人があまりいない。
・「空気をよんで周りを見ながら応答するのが
コミュニケーションなら、多くの人(男性)はできていない」
→男性はお金は稼げるが「会話」ができない
という実感にも通ずるかもしれない。
◆女性差別をしない・女性に加害をしないメンズリブ
・「非モテ」を自称している人たちが集まっても、
その「非モテ」というラベルを巡ってマウントを取り合う。
・「非モテ」という言葉自体が女性に依っている。女性差別的。
・「インセル」について
なぜ女性と恋愛関係になれない、性経験を持てない
などの理由で殺人にまで至ってしまうのか考えたい。
・男性が生きやすくなっていくことは、「メンズリブ」の大きな意味。
男性同士でケアするためのグループや集まりはとても大切。
前回までに繰り返し話している(例えば以下の記事)
「男性は自分で自分の面倒をみるべき」ということとつながる。
・自分のためより、社会のため(女性のため)に勉強する。
◆女性のケアを前提としてしまう男性
・加害や女性差別について考える前に、
「男性が女性のケアを求める」ことが認められる必要がある?
→そんな記述があったが、疑問。
女性差別を肯定しかねない危うい考え方。
・「パートナーなど、理解者がいることで安心できる」ことは
否定できない。支えられながら生きている。
・「女性がケアをする(押しつけられている)」場面は
いたるところにある。
◆女性→男性の悪口について
・男子より女子のほうが悪口をつくるのがうまい。
的確な悪口をつくる。
女子のほうがより陰湿なようにも感じる。
陰で、複数人でやることが多い。
1人でやってくる場合は、
自分に加害をしてこないかどうかを見ている。
→抵抗・身を守るための知恵
・もしかしたら、男子校・女子校など、
男女で分けたほうがよいのかもしれない。
(しかし、男子校であってもヒエラルキーがある)
◆若い頃に知りたかったこと
・学生の頃に『男はどうしてそうなんだろうか会議』
のような本を読みたかった。
・「男らしさの謎を探る冒険」という冊子の紹介
(ホワイトリボンキャンペーンジャパン
×京都男女共同参画推進協会)
→いじり、下ネタなど男性あるあるについて学ぶことができる。
→価値観がアップデートできない男性が見ると、怒り出しそう。
◆獲得せざるを得なかった暴力性?
・自分が獲得してき(てしまっ)た暴力性と向き合っている。
・それ(暴力)がないと生きていけなかったということもある。
自分がやられるから。
「全ての暴力は自己防衛・自分を守るため」とも言われる。
(参考:ジェームズ・ギリガン著『男が暴力をふるうのはなぜか』)
→逃げたり、抵抗するために行使する暴力
※決して暴力を肯定するわけではない
・次回・次章のテーマが「男性と暴力性」なので、
続けて考えていきたい。
今回紹介された本など一覧
おわりに
会について関心のある方は、是非ご連絡ください。
また、今後の当会の活動についても関心をもっていただき、
マガジンのフォロー、運営人アカウントのフォローなど
していただけましたら幸いです。
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