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女性を差別しないメンズリブ#1,"All men are sexist."

「男性同士で考える」会…第1回の集まりをしました。

Twitterでの呼びかけから始まった
「男性同士で考える」会・「女性差別をしないメンズリブ」の会

今回は3名でざっくばらんに話しました。
内容は以下の通り。

・簡単な自己紹介と問題意識など
 →会に繋がったきっかけや、それぞれの問題意識を少しだけ共有。
・今後の会のもち方について
 →今後の会は、月に1、2回、
  会の前半には、担当者を決めての「メンズリブ読書会」、
  (最初の本は『どうして男はそうなんだろうか会議』
  後半は、「最近の気になる『男性』話」をすることに。
・最近の気になる「男性」話

以下、ざっくばらんに話した
最近の気になる「男性」話をメモしておきます。

最近の気になる「男性」話

◆「メンズリブ」について

・男性の生きづらさや権利について考える「メンズリブ」だが
 その議論のなかで、女性を攻撃してしまうことがある
 (男性の権利が女性に奪われている、
  女性が「男性差別」をしている、など)
・そのため、「女性差別をしない」という大前提を
 確認しなければいけない
と感じている。
・それほど男性同士の会話に溶け込むような形で女性差別が含まれている。
・「メンズリブ」について話す際、「男性」の定義をどうするか。
 「男性の身体性について、グラデーションがあるという認識」を
 持っておいた方がよいのか。
・国際男性デーの日、「男性に感謝する日」という
 間違った認識を持った人がいた。(父の日や母の日と同じような認識?)

◆日常で気になった男性の言動について

・男性車両を導入することについてのツイートに
 多くの男性から「男性が被害を受ける可能性を無視するな」
 といった内容の批判が出た。
・男性の被害についての問題意識であれば
 そのことについて声をあげ取り組めばよいのに、
 それをせずに女性を攻撃する(女性が「男性差別」をしていると言う)
 男性が多く見受けられる

◆「男性差別」について

・アメリカで「白人差別」という表現がされないように
 男性優位の日本社会において
 「男性差別」という表現はありえない
のではないか。

(例1)「男性が奢る」のは男性差別?
 ⇒実際に、男性と女性とでは経済力に差がある。
  ゆえに、外食をする際に男性が女性の分まで支払う文化が形成された。
 ⇒つまり、「男性差別」と言われていることがらも、
  元々は「有害な男らしさ」「男性にとって都合のいい社会」によって
  形成されたものであって、その根には女性差別がある。
  女性から男性に向けての差別ではないのではないか。

(例2)「生け花教室に通う男性に『なんで男性が?』と言う」のは差別?
 ⇒美に関することや繊細な作業が女性が押しつけられてきた。
  その女性差別の裏返しが「男性差別」に見えるだけ。

・セクハラ・SOGIハラやジェンダー役割の押しつけを
 「男性差別」と表現するのは間違い。

◆書籍『美とミソジニー』から

・求められる男性像と女性像の差について。
女性はプライベートやちょっとした買い物に出る時でも
 化粧をした姿や清潔感のある格好を
 本人の意思と関係なく自然と求められている。(押しつけられている)

◆温泉の例から…男性コミュニティと女性コミュニティの違い

・「FtMの方が男性浴場に入る」ことよりも
 「MtFの方が女性浴場に入る」ことの方が抵抗を感じられる。
 ⇒差があるのは何故か?
 ⇒女性が「性的客体」として見られてきたことや
  女性が性被害を受けやすい現象の表れでもあるように感じる。

◆"All men are sexist."

子どもに対して"All adults are adultist."(全ての大人は子ども差別主義者)
 という言葉がある。
(大人と子どもの力の不均衡の存在)

Adam F.C. Fletcherの言葉

"All men are sexist."(全ての男性は女性差別主義者)
 という認識が必要である。
 ⇒男性として生きていく上で無意識に得ている特権や
  アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)によって
  差別を行う可能性を無視してはいけない。
「自分の中にある(女性への)暴力性」を
 知ることから始めなければいけない。

おわりに

会について関心のある方は、是非ご連絡ください。
また、今後の当会の活動についても関心をもっていただき、
マガジンのフォロー、運営人アカウントのフォローなど
していただけましたら幸いです。

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