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女性を差別しないメンズリブ#6, 私たちから始める男性の意識改革

「男性同士で考える」会、6回目を開催しました。

「男性同士で考える」「女性差別をしないメンズリブ」の会
第6回の開催です。

今回は新しく2名のメンバーを加え、6名で行いました!
一度に話すには多い人数になってきましたが、
まだまだ新しい参加者を募集中です。
記事を読んで関心をもたれた方は、お気軽にご連絡ください。

月に1度のこの「定例会」だけでなく、
Discordによるオンラインコミュニティも作成中です。

読書会(5章)・感想

読書会は
『どうして男はそうなんだろうか会議』(筑摩書房, 2022)
の5回目。
第五章「『誰でも差別し得る』という出発点
 ―『男性中心社会』日本と性的マイノリティ」

「男性中心社会」という言葉を読みながら、
日常のなかでの実感が次々と溢れる会になりました。

以下、雑多ではありますが、
今回の読書会と話のメモです。

◆P201「ジェンダー」→社会的な男らしさ・女らしさ

 ・「ジェンダー平等」と言われるが、
  そもそも平等にするものではない
のに、
  一般的に使われてしまっている。
 ・前川さんの言葉の使い方がズレている?
 ・日本は人権に関しては後進国

◆P207「差別行為」のこと

差別は「他者化」と「同化」で成り立っている
参考:安里長従・志賀 信夫 共著『なぜ基地と貧困は沖縄に集中するのか?』

◆ミソジニーの人には「女好き」が多い

 ・女性を「モノ」のように扱っている
  男性YouTuberによるミソジニーコンテンツ
  ミソジニーの男性が見てしまうので、再生数が伸びやすい
 ・「若い方にそういった動画を分析して欲しい」と依頼する文章があった
 →人に頼むのではなく、知りたいなら自分がやればいいのでは?
  僕らがやってしまうのもアリかも?

◆P204~最近の若い男性

 ・男は自分の特権に無自覚。
  解決しなくてもいいと思っている男性たち。

 ・この会に参加するまで、男性であることが嫌だったし、
  いろんなことに無自覚だった。
  この会に参加しなければ自分も
  そのような男性たちのようになっていたかもしれない。

◆「世代が変わればどうにかなる」?

 →そうじゃない。不当なことに命懸けで声をあげる
  アクティビストがいるから変わってきている

  何も知らないからそんなことが言えてしまう。
 ・無責任すぎる。そんな態度だと、子供が真似してしまう。
  自分たちが手本を見せないといけない。
 ・日韓やアジア諸国の関係などにも
  同じこと(時代が変われば…と言ってしまう)がいえる。
 ・男性の性加害や女性が大学に行けなかった問題が解消したのも
  世代が変わったからじゃなくてアクティビストが声を上げてきたから
 ・そもそもアクティビストの中に男性はいたのだろうか?
  9割ぐらいが女性だったのでは?

  女性任せなところも感じてしまっている。
  男性はもっと危機感を持たないといけない。
 ・言葉は本当に重要。曖昧な言葉は結局曖昧。明言させないといけない。
 ・自覚するためにははっきりさせないといけない。
  男性に男性が言わないといけない。
 ・アクティビストと言いつつ、差別している人がいたと思う。
  「女性は男性に守られる存在」という意識の
  男性が多かったのではないか?
  「女性は綺麗であるべき」「女性は男性を支えるべき」といった差別を
  女性のためになることと勘違いしている、
  結局アクティビストになれないミソジニーの人たち。

後半・フリートーク

◆質問「きっかけになったフェミニズムの本はなんですか?
    もしくはフェミニズムに興味をもたきっかけは?」

上野千鶴子著『女ぎらい』
 ・「女好きの男のミソジニー」という言葉に興味を持って
  この本を読んだら、自分の心理が描写されているように感じて驚いた。
 ・この本を読んで自分の中の女性嫌悪を感じて、否定ができなかった。
 ・ホモソーシャル、男性同士のマウントの取り合い。
  どんだけすごいことをやったかを競い合う。
 ・上野千鶴子さんの考察に目からウロコがボロボロ落ちた。
 ・友達同士のマウントの取り合いを楽しんでいたけど、
  居心地の悪い瞬間は度々あった。
  辛いと思うことはなかった。
  女性を侮辱して友達が笑っているのを見て楽しかった。
 ・この世の男性の生きづらさの原因は「ポルノ」にあると思っている。
  毎晩見ていた。射精は気持ちいが、精神的に苦しかった。
  ポルノで描かれている女性を見てるのが辛かった。
  それを見て性的に消費している自分が好きになれなかった
 ・そういう経緯があって、自分を好きになるために
  それをやめてフェミニズムを学びたい。
  フェミニストはかっこいいと思っている。
  フェミニズムについて他の人と共有したい。
 ・今の時点でミソジニーが抜けきってなかったら、
  バッキー事件の逮捕者と同じことになっていたかもしれない。
 ・地元のミソジニーの人たちとは距離を置いている。
 ・この場所で皆さんと男性の意識改革のヒントを見つけていきたい。

○信田さよ子氏(心理カウンセラー)の書籍

○きっかけになった書籍は思いつかなかった
 ・自分の加害性などからジェンダーやフェミニズムに興味を持った。 
  そこで男性だけで語る会を開こうと思った。
 ・最近はジェンダーレストイレの出入り口で
  男性が待ち伏せしているのを見て、女性は恐怖を感じると思った。

一橋大学社会学部佐藤文香ゼミ生一同 著『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみたーあなたがあなたらしくいられるための29問』
大島 薫 著『モテたいと思っている男ってなんであんなに気持ち悪いんだろう〜本当にうまい女性の褒め方〜』

○男性同士のコミュニティに違和感を感じて
 ・居心地が悪かった。
 ・その根本的なことを見つけられたらいいなと思った。

 ・「男性が性的客体として見られることの恐怖感」
  ホモフォビアにつながっている。
納得できる部分があった。
  男性の方がホモフォビアが強い。
 ・今まで男性たちが作ってきた
  ホモソーシャルが生み出してきたホモフォビア。

  点と点が線で繋がった気がした。

◆もし自分がアカデミー賞で妻を侮辱された時の
 ウィル・スミスだったらどうするか?

○行動の背景にはホモソーシャルがあった?
 ・ウィル・スミスが妻を「モノ」として見ていた可能性がある。
  自分のプライドを傷付けられたから怒ったのでは?
 ・強さを誇示したかったのでは?
 ・パートナーに確認してもよかったかもしれない。
  本当にパートナーのためだったのかが気になる。

○壇上に行って叱るが暴力は振らない

○思考を整理するのに時間がかかる
 ・目の前の現実を受け入れがたい
 ・空気に合わせてしまうかもしれない
 ・笑ってほしくはないと思う
 ・何もできないかもしれない

○その場で声を上げたい
 ・男女混合での会議では
  セクハラ発言が起こったら注意するようにしている。
 ・別の話になるが、女性が加害されているのを目の当たりにしたが、
  その時はどうすればいいか分からなかった
  女性と相談し、後日手紙を送ることになった。

○壇上に行って怒ると思う
 ・何がいけないのかを説明する。

○パートナーに確認する
 「僕は嫌なんだけと、あなたはどう?」

◆「差別はない」という言い方を
 「差別する側」の人がやってることの違和感

 ・自分が「差別はない」と感じているからといって
  男性の差別が無くなるわけでも、許されるわけでもない。

 ・女性を消費している男性を批判する。
  同時に自分もやっていないかを常に考える。
 ・自分の経験を一般化してしまう。
  一人一人のケースを考えることが大切。
 ・LGBTの中にもヒエラルキーが存在する。
  トランスジェンダーを差別しているゲイ男性や
  レズビアンの女性が受けた差別を否定する
  セクシャルマイノリティの人たち。

今回紹介された本など一覧

おわりに

会について関心のある方は、是非ご連絡ください。
また、今後の当会の活動についても関心をもっていただき、
マガジンのフォロー、運営人アカウントのフォローなど
していただけましたら幸いです。


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