女性を差別しないメンズリブ#2,男性のコミュニケーションの問題~感情を大切にできない男性
「男性同士で考える」会、2回目を開催しました。
初めての方をおひとり加えましたが
ひとり欠席で結局3名。
今回から、前半は「読書会」。しばらく
『どうして男はそうなんだろうか会議』
を1章ずつ読み進めていく。
後半は「最近の気になる『男性』話」を
ざっくばらんに。
今回は、本の内容から発展して
「男性のコミュニケーションの問題」という話題に。
会のはじまりについては
以下の記事をご参照ください。
読書会(1章)~最近の気になる「男性」話
本の1章のタイトルは
「男子バキバキ脳」からの脱却
――「自分の身体はこういうものを喜ぶ」を知ろう
清田隆之さん(桃山商事) と 澁谷知美さん の対談。
小見出しは
「おにぎり事件」/ハゲの悩み、おちんちんの悩み/「土着の恥ずかしさ」と「作られた恥ずかしさ」/男が自分の体に敏感になるには?/「俺は強いアピール」競争から降りる など
以下、そこから話した内容を箇条書きに。
◆マウントを取ろうとする男性
・本にあった「男性は身だしなみを気にしない」は本当。
寝不足自慢・不健康自慢も。
「余裕」ということで上に立とうとしている?
・コンプレックスになりやすい「包茎」について。
勝手に見られて茶化される・茶化す文化。
嘘を吹き込んで不安にさせ、上に立とうとする。
男性器を茶化す、弄る文化は大人でも。
日本にしかない「仮性包茎」という言葉
→ クリニック、ビジネスのために作られたもの。
・「草食男子」…80年代頃からの言葉
=「女性とちゃんと接することができる男性」の意味
→「恋愛に強気に出れない男性」といって
男性を馬鹿にする言葉として使う男性。
・自慢をするのも、相手を茶化したり弄ったりするのも
自分が優位に立ちたいから。
「草食男子」という言葉さえも使って
茶化してくる。見下してくる。
・フェミニズムやジェンダーについて話していると
敬遠してくる男性。
◆そのほか有害な「男性」性
・お金は稼げるけど人と話せない男性。
・人と話すとき”ウケ”を取ろうとする、盛り上げようとする男性。
話を途切れさせないように頑張る男性。
・価値観がアップデートできない男性
→受け入れられないとすぐにキレる
・感情を言語化できない男性
「夫婦でカウンセリングに来ても、
夫は感情的なことを言わない」(信田さよ子さん)
→仕事で感情を表に出すことが肯定されていないから?
・なんでも「論理的」にしようとする男性
「感情的になるなよ」=トーンポリシング
論理的な人と話すと疲れるし腹が立つが、
腹を立てると「感情的になるなよ」と言われる。
そもそも「人を怒らせることを言うな」と思う。
論点ずらし、煽り。
◆男性の「コミュニケーションにおける問題」について
・本のなかの「おにぎり事件」から…
自分のプレゼンをする男性、
相手を見ずに自分をアピールするばかり。
セックスについても、相手を見て相手に応えることができない。
「理想の女像」を見ていて、相手を見ていない。
→目の前の相手をちゃんと見て話し合っていこう。
「究極的には二人で話をするのが一番」(章の小見出しより)
・男性の「コミュニケーションの問題」
→「自分/相手の感情を大切にできないこと」
→背景に「有害な男らしさ」の刷り込み
・「感情的なコミュニケーション」ができなくなった理由
/できるようになった理由を 話してみるのはよいかもしれない。
<できなくなった理由>
…「男の子は泣いてはいけない。弱音を吐いてはいけない」
という親・大人からのしつけ。
…いじめを受けてから人間不信に。感情を表に出せなくなった。
<できるようになった理由>
…自分をさらけ出せる場を経験したことでできるようになった。
…仕事で接する理不尽な相手に対して、抵抗する方法として
感情を出せるようになった。
…パートナーに受け入れられる経験を通して。
◆そのほか
・「男性の生きづらさ」
→資本主義社会の中で作られた流行や俗説、価値観、
「理想の男像」などが背景にある。
→それらは男性が作っている。
・「理想の男像」
→女性に聞いたわけではない。
→でも女性に聞いたとしても、同じような理想が出てくる可能性も。
→男性を恐れて本心が言えない、ということもあるかもしれない。
→フェミニストに聞いたら「必要ない」と言われるかも。
おわりに
会について関心のある方は、是非ご連絡ください。
また、今後の当会の活動についても関心をもっていただき、
マガジンのフォロー、運営人アカウントのフォローなど
していただけましたら幸いです。