Bankera tokyo meetup Q&Aレポ
2018年7月17日の秋葉原で行われたバンクエラミートアップのレポートです。
参加者は200~250名ほど。平日にもかかわらず会場はほぼ満席で盛況でした。
特に今回はQ&Aに特化して書いてみました。(多少意訳しています。)
一番最後のまとめ部分(個人的な見解)だけ実験的に有料化しています。
よろしければお読みください。
Bankeraミートアップ Q&A
① 他の取引所からSpectoro coinに送金したが誤送信によって着金できない事例が数件ある。これらの事案に対応する体制は整っているのか?質問者もご送金を経験しており、サポートとやりとりしているが、6か月間、問題が解決していない。
→spectro coinではサポート体制をとっており、適宜対応しているが、6か月解決していないのは長すぎる。ミートアップ後、個別に話を伺い解決したい。
② 日本のマーケットについてどう思うか?
→日本はクレジット決済よりも現金決済が盛んな印象を持っている。仮想通貨はクレジットではなく、現金の代用としての役割に向いており、日本マーケットのポテンシャルは高いと考えている。
また、東アジア圏の投機的な動きについてもポテンシャルが高く、日本マーケットを重視している。
③ 日本の規制についてどう感じているか?厳しいと思わないか?
→日本に限らず世界的にも仮想通貨に対する規制は厳しくなっている。日本の規制に対応する日本に特化したチームを作り、日本での優位性を生み出していきたい。
また、日本は世界の中でも先を行っている。今後3~4年は先行者となるだろう。
④ 日本国内マーケットでの流動性を高めてほしい。
→日本に特化したチームを今月から2名体制とし、活動している。
すでにヨーロッパでは銀行のライセンスを取得しており、今後日本でもライセンス取得を目指す。規制当局(金融庁)ともメール等でやり取りしている。
⑤ BNKトークンがERC223とNEMモザイク両方で開発されるメリットは何か?
→spectro coinとは「あらゆる通貨」という意味で名づけており、通貨を一つに絞るのではなく、多様な通貨が存在することを良しとしている。
ERCとNEMの両方のコミュニティーを取り込み、あらゆるコインを巻き込んでいくことを狙っている。
⑥ WPによると、Bankeraの完全稼働までは利益の20%還元とある。完全稼働とはどの状態を指すか?また、完全稼働後のホルダーのメリットは何か?
→WPは2017年の夏に作成したもので、その当時はウォレットのリリース=完全稼働としていた。現在は新規取引所や新たなクライアント獲得など新たな課題があり、完全稼働という言葉の定義が変わっている。(現時点で20%還元の終了時期については触れていない)
⑦ WPによると営業利益90%とあるが、具体的なビジネスモデルはあるか?また、30%程度が妥当と考えるが検討してもらえないか?
→WP時点ではspectro coinのスタッフがBankeraの業務にもあたっており、90%としていた。利益水準については今後総合的に判断しながら設定する。
⑧ 10か年計画があるが、どのように策定されたのか?
→これまでの実績をベースとして作成した。当時と今では仮想通貨業界の状況が異なる為、適切なタイミングでチャンスをつかむことが重要と考えている。
⑨ 他の取引所への上場予定はあるか?また日本の取引所への上場の予定はあるか?
→大手取引所に上場するには莫大なコストがかかる。他の取引所への上場にコストをかけるのではなく、自前の取引所の拡大にコストを使っていく。
日本の取引所についても、自前で取引所を作る方針である。
⑩ センチメントディクショナリー(ネット上でのツイート等のワードが仮想通貨の価格変動にどのように影響を与えているかを体系化したもの。bankeraの独自開発ツールとして開発中)について話があったが、AIの導入等についてどのように考えているか?
→現在、データマイニングやプロセスマイニングについて取り扱っているが、AIといえるレベルまで活用できていない。200名程度の技術者と意見交換しながらシークエンシャルデータベースを作成中である。
⑪ 他の銀行系トークンやコインとの違い、優位性があるか?
→ヨーロッパにおいて2006年から(paypalのような)eマネーのライセンスを取得している。また、銀行のライセンスについても取得済みである。これは他のトークンよりも先行しており、先行することにより優位性があると考えている。
⑫ 日本マーケットを重視しているとのことだが、本当に日本を重視しているのか?プレゼンテーションは英語だし、パワーポイントの資料も日本語で作られていないのでいまいち信用できない。(実際には大見出しが日本語表記されている)
→今回のミートアップでは日本語の通訳をつけたり、なるべくパワーポイントの文字も減らしシンプルにわかりやすく作成したつもりである。また、バンクエラの世界で最初のミートアップをここ東京で行ったことが日本を重視している何よりの証拠である。
⑬ Bankera取引所ではrippleを取り扱うか?
→決済システムとしてrippleプロトコルを採用する予定だが、現段階では採用メリットを感じるほどの規模にない為、延期している。
また、xrpについても取り扱いたい通貨のtop5に入っている。
⑭ 博士論文を書いたとのことだが、論文名を教えていただきたい。
→ジャーナル オブ リスクファイナンス を調べればわかる。
⑮ バンクエラの目標時価総額はいくらか?また、今後資金調達する予定はあるか?
→まずはきちんとしたプロダクト(エコシステム、BANKERA EXCHANGE)を完成させることが大切だと考えている。プロダクト完成までは資金調達は考えていない。プロダクト完成後、マーケティングを行うため、その頃に必要であれば資金調達を行う。
⑯ デビットカードの配布はいつからか?
→先週から手続き開始しており、2か月以内には配布予定。
⑰ 決済手段としてモバイルsuicaのような非接触型の決済が今後可能となるか?
→eマネーについてはヨーロッパでライセンスを取得している。日本においても調査した上で進めていきたい。
⑱ Spectro coinの法人クライアントはどの程度あるのか?
→頻度はそれぞれだが、2000以上の企業が決済処理に採用している。
⑲ bankera取引所と他の取引所の違いについて
→大きな意味では他と変わらないが、bankera取引所はローコストに作っていきたい。
⑳ bankera取引所はいつオープンするのか?また、現在hitbtcでBNK価格が大きく下落しているが、hitbtcが無料で得たBNKトークンを売りさばいているのではないか?
→セキュリティーの強化などの理由から遅れているが、bankera取引所は今年中にオープンする。
また、hitbtcに無料でトークンを配布したという事実はない。価格についてもここ数日戻してきている。
以上。
ココから下は個人的な印象も含め感想を書きます。(試しに有料)
よろしければご一読頂ければ幸いです。
個人的にはBANKERAはまだまだ開発途上でこれから長期に見守っていく必要があると感じました。
開発中のプロジェクトとして期待したいものが2点、今回のプレゼンテーションで発表されています。(初リリースとのこと)
ここから先は
¥ 200
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?