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月の十七音+

今夜は満月ですね
名月も綺麗ですが
欠けている月の方が
私は好きです


遠き日の 雨夜あまよの月に きみがいる

二番目と わかっているの のちの月

あと少し あなたに近づく 小望月こもちづき

かぐやゆく 眠り止めれず 十五夜か

満たされて こゝろ不足を 十六夜いざよい

きみを待ち うたた寝夕暮れ 居待月いまちづき

夜風冷え くしゃみをひとつ 寝待月ねまちづき

鳴く蟲も 更待月ふけまちづきに 夢を見る

夕暮れの 化粧を纏う 宵の月

真夜中に 昇る下弦の 二十三夜

陽かりと陰 互いを讃える 有明月

はじまりへ 向かうひかり 暁の月

まっさらの こゝろに戻る 朔の夜に

自分自身の大きさに気づき
陰からはじまる朔は
静かに
命がはじまるとき
なんて大げさに勘違いしてしまう
それでもいい

またやりなおしましょうか…


追記

riraさんの俳句100本ノックに載せた私の句です
100を超えてしまい載せられなかったのも

備忘録として…
ありがとうございます

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