月の機嫌
貨物列車
線路枕木
敷石も
空が宇宙が
連れ去りて
今日でさえ
時を迎えし
ものひとつ
ひとつひとつと
あの道へ
舞い上がる音
固く乾きて
今
色の無い世界
ひとりずきの私には
合っている色
あの雲に吸い込まれてしまえば
月の機嫌もわかるのかな
東西に続く倉庫
朽ち果てる寸前の倉庫
私が小さな頃のまま
でも無くなったものがある
港や本線に繋がる線路
今はもうアスファルトの下
人々の
港への想い
今はもう
汗も希望も
沈む線路に
少しお腹の出た上弦
体重も戻ってきたかな
一次先行選ばれませんでした
もう一回トライします
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?