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冬日向
昨夜こちらでは雪おこしがとどろき霰が降り
一番冷たい場所に残りました
朝方少し曇った窓から差し込むひかり
冬日向
そんな季語を思い出させてくれました
冬日向はどんな状況下でもそこにあって
それに気づくときは自分がよくないとき
それを当たり前だとすら思わないときは
とても自分はよい状態なのでしょうか
それとも強く想う人をもっと感じたい
周りの温度が冷たく気になってしまう
そんなわがままなエゴなのでしょうか
冷たき膝を撫でてみる
それはどこかで繋がった
線が想いを運ぶから
感覚はそれまでに
経験してきたこと
積み重ねてきた記憶
そして少しの想像
縦横無尽にかけめぐり
真実も事実も超越する
ひとに備わった
たいせつなもの
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地球の膝にのこる雪
いつしか消えて
そのあとは
あなたの香り
風ゆれる
よき思い出と
未練は近く
だめなことだと
抑え込むより
秘してだれにも
気づかれぬよう
あなたにさえも
気づかれぬよう
いつしかひそめる
冬日向のように