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プラットフォーム

それが無くなるのは
昨日まで乗り降りしていた
駅がなくなること
その周りの町までもが
なくなってしまうよう

日々仕事に生活に追われ
走り続けて
でも少しだけ
立ち停まって
様々な人たちの残した
感情が織り込まれた
言葉をあつめて
同調して
既に歪なそして変わらない
こゝろのかたちに
そっと
あう

そんな場所のひとつ
確かにそうだった


少し前Xに投稿した綴りごと

前とは別の
ひとつのターミナル
乗り入れが許可されたその駅
その片隅で
すれ違う
偶然気づいた後ろ姿
あの時のまま
歪なままの
そんな言葉

なかなか声を掛けられずに
埋もれかけた気持ち

無くなってしまったはずの
その町が
今だけ
浮かび上がって
きたかのよう

また
それぞれの列車に乗って
別々のプラットフォームへ

帰ってゆく

でも
きっと
次は
必然的に
出会えるはず

ふたりはがらくたでもなんでも
ないのだから


以前別のblogで
詩をやりとりしていました
今は閉鎖されてしまって
離れてしまいましたけど
また空想のなかに
戻れる機会をいただきました

綴り続けさえいれば
その町は無くならない

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