コーピングのやさしい教科書
ストレス対処法を知りたいと思い、読んでみました。
タイトル通り、非常にやさしい(わかりやすい)本でした。
著者は公認心理士で、認知行動療法や心理学の理論を踏まえながらも、
学術的な記載は少なく、読みやすいです。ストレスのコーピング
(対処)を実践するため、巻末にワークシートがついており、
すぐに取り組むことができます。
まずはストレスとコーピングについて解説されています。自分のストレス
体験をモニタリングし、自分が何にストレスを感じるか(=ストレッサー)を知り、心と体のストレス反応に気付くことが第一歩です。
コーピングについては質より量、レパートリーを多く持っておくことが大切です。ストレス解消というとやけ食いや買い物が思い浮かびますが、時間やお金、健康の観点で自分の負担にならないかも重要な観点になります。
定義的な解説だけではなく、コーピングの例も多数挙げられています。またマインドフルネスが最強のコーピングとして書かれています。マインドフルネスは多くの本で語られていますが、本書は「やさしい」内容ですぐに実践しやすいかと思います。
本書は読んで終わりではなく、実際に試してみることが何より大切です。
ストレスを完全になくすことはできないため、本書を実践しながら、うまくストレスと付き合えるようになりたいです。