『GLIM SPANKY・SINGIN' NOW』トラックレビュー【音楽】
ロックとブルースを基調にしながらも、
新しさを感じさせるサウンドを鳴らす、
男女2人組新世代ロックユニット
Glim Spankyですが
今作singin’ now は
テレビ朝日系 木曜ミステリー"警視庁・捜査一課長2020"の主題歌にもなっており
ドラマの出演者が歌に合わせてステイホーム週間の様子を
インスタグラムにアップするという企画も立ち上がっています
そんな今作
Glim spanky
Singin’ nowをどんどんレビューしていければと思います!
今作を一言で表すならば
清々しいほどストレートな
王道ロックンロール
80年代初期のローリングストーンズのような
王道なロックンロールを担保しつつ
そこから更にエクステンドして
ジャズやオーケストレーションの要素も含まれている
無限の可能性を感じる曲になっています。
この曲を作るにあたり
メンバーの二人はこのように述べています。
こんな時こそ、ロックがあると思っています。悩み苦しみに耐えてやっと立ち上がる時、一番パワーが必要だけれど、そこを抜けたら素晴らしい進化があると私は信じています。世の中に対しても、一人一人に対しても、どんな小さなことにでも、です。 ―― 松尾レミ(Vo/Gt)
今回はホーンセクションを加えた我々のルーツでもあるストレートなロックンロール、グラムロック的なサウンドの楽曲を作りました!ドラマの中で流れてどんな雰囲気になるのか、 ―― 亀本寛貴(Gt)
この音源がデジタルリリース配信形式なのと
このインタビューから分かるとおり
弱るんじゃなく
立ち上がって今日をどう生きるか
ということを聴いている人々に問いかけると共に
現在の弱っている社会や人々に立ち上がる勇気・パワーを与える意図が
込められています。
それはサビの
しょうもない事に撃たれ 穴が心に開いたら 思い出して 聴かせて 合言葉を
Singin’ Now Singin’ Out
という歌詞や
寝てないで起き出して 晴れていなくてもステップ踏んで
愚痴ってる暇はない 今日をどうする?今は何時だ?
という歌詞に現れています。
キースリチャーズを連想させるギターリフから始まり
80年代後期から90年代中期までのローリングストーンズも多用している
ホーンセクションは
アップテンポな曲調に非常にアクセントを加え
煌びやかなイルミネーションのような印象を曲に残します。
終盤のギターのソロはシンプルにかっこいいです。
王道なロックンロールに歪んだギターエフェクトが
サイケな世界に連れて行ってくれます。
全体的にみると
オールドスクールなロックンロールでありながら
新しい要素が加わり曲の印象を広げると共に
音楽的に新たな可能性を感じるサウンドでありながら
弱っている人々や社会に
今は何時だ!起きろという風に
生きる活力をくれ
生きる中で挑戦するという選択肢をリスナーに与えてくれる曲になっていると思います。
彼らのファーストアルバムはサイケな要素も多く
僕の大好きなテンプルズのサポートアクトを務めていたこともありましたが
ストレートにガツンとロックで勝負する
彼らの音楽は
一段とカッコよく大好きです。
今年あたりにフジロックに出そうな予感もするので
これからもチェックしていければと思います!
↓youtube動画はこちら↓
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