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『NO BUSES・NO BUSES』アルバムレビュー【音楽】
はいと言うことで本日はno busesの約2年ぶりのセルフタイトルアルバムでno busesを紹介していければと思うのですが、
バンド名の由来はアークティックモンキーズの初期EP収録曲からとっていて
2019年に発表されたEP boys missed the busの収録曲pretty old manのMVの独自の世界観は世界のオルタナ好きを虜にしました
僕も初めてこのMVを見た時は大きな衝撃を駅のプラットフォームで受けたことを今でも鮮明に覚えています。映像の内に篭っていて捻くれていて掴みどころがない感じにどんどん引き込まれていきます。
今作は1作目とは違いボーカルの近藤さんのアイデアを基にメンバー全員でアイディアを出し合い制作れたとインタビューで語っています。
僕はこのアルバムを一回聴いて思ったのは、もちろんストロークスやレディオヘッド等々2000年代初頭のオルタナの雰囲気は感じれるんですけども、そうゆうのを含めて自分も音楽やりたいなと思わせてくれるアルバムだと感じました。等身大という言い方が正しいかはわかりませんが、誇張せずにミニマムでシンプルに自分たちの音楽と向き合った音楽のような印象を受けました。
1. Preparingからシンプルなドラムにstrokesの2nd room on fireの中盤の曲のアルバートのギターを彷彿させる音色とメロディーjにそれにつられ歌われるボーカルに底知れぬ安心感を感じます。心地よさと言うよりも安心感ですね。それは幼いころに祖父母に抱っこされているような感覚に近いかもしれません。ギターのメロディーが心地よいですね。
2. Number Four or Fiveの早いテンポにDIIVの2作目を連想させる重いベースに淡いギター、
曲が始まると今度はジョンフルシアンテのようなアルペジオベースのギターリフとストロークスを連想させるリフが交互に重なり合い
3. Very Luckyはradioheadのhail to the thiefの1曲目2+2=5を連想させられるメロディーから終盤にかけてのギターリフはリバイバルのその先という感じがしました。
海外の人が聴くと日本っぽく聴こえるサウンドでありながら日本の人が聴くと西洋っぽく聴こえる二面性を持ち合わせている不思議なサウンドです。
5. Surprisedはメランコリーなギターリフにradioheadのno surprisedを連想させるTake some medicineという自殺を仄めかす歌詞とともにフェードアウトして
8. Having a Headache
ドラムのリズムの取り方、気だるいギターのメロディー、
バッキングの構成、リフ、全てが綿密に構成され尚且つバンドの色を光らせていて
3本の微妙に違うギターリフが綿密に絡み合い重厚なハーモニーを出しながらも
後退りなくスッキリとコンパクトにまとめられている印象です。
11. Playground
この曲は個人的にアルバムの中で一番好きな曲で、
ギターリフ、リズムの取り方、曲の展開一番落ち着きますし、
かといってバンドの個性もコーラスやギターソロに集約されていて、
チルでどこか寂しい高円寺の飲み屋街を横目に風呂上がりのまま散歩しているような感覚になります。
この曲や6曲目not healthy や7曲目のmateはバンドの個性が集約されている曲なんじゃないかなと思います。
12曲目のradiohead in rainbowを連想させるギターリフでアルバムは終焉していくのですが、
全体的に見ると
2000年代かリバイバルロックから現在のオルタナの音を自分達の音に昇華し、
バンド独自のメロディーを形成し、そのメロディーを持って歌詞を引っ張っていく
貴重な音楽だと感じました。
僕がバンプやエルレに影響を受けたように、
今のティーンエイジャーに多くの影響を及ぼす音楽だなと感じています。
今後彼らの音楽の幹がどういった影響をうけ
どの方向に進んでいくかとても楽しみです。