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『fur・When You Walk Away』アルバムレビュー【音楽】

はいということで本日はfurでwhen you walk awayをレビューしていければと思うのですが、

ファーは個人的に今一番ホットなUKのバンドでイギリスは南部ブライトンの出身の四人組です。

2017年にリリースした If You Know That I'm Lonely はYouTubeで2000万回を再生され、

特にインドネシアでの人気、イギリスでもBBCのイントロダクションという新進気鋭のバンドに選出され先日は同じレーベルに所属するボーイパブロと共に世界ツアーをいました。

出すシングル全てが最高にかっこいい彼らですが活動を始めてからようやく初のアルバムとなります。

そんな彼らの記念すべきファーストアルバムをチェックしていければと思います。

1.When You Walk Away, Pt. I

トラディショナルでありながらコンテポラリー

この言葉を最初のイントロで聴いた瞬間頭に浮かぶと思います。

この時代では珍しいイントロに約1分間奏も1分とかなり攻めているのですが、

それがとても心地よくギターロックの象徴のようなサウンドを鳴らしてくれます。

ローリングストーンズをリアルタイムで聴いていたらこんな感じなんだろうなという感覚を与えてくれるギターリフ。

I've been twiddling my thumbs My whole life long That's where I'm going wrong Waiting for it to come along

という燻っている人生を提示させ

Find someone who loves you and don't let go Find someone to believe in and let them know When you walk away, away Don't turn back

とアルバムタイトルでもある

旅立つ時は振り返らないで

と悶々とした気持ちとポジティブさを同時に兼ね備えた最高の駆け出しです。

このアルバム全般に言えることですが、独特なメロディーはとてもメジャーなのですがどこか敢えて外してる。それらが新鮮さとなってワクワクさを与えてくれます。

2.Anyone Else But Me follows

僕以外の誰かになりたい。

部屋で悶々として何者になりたがってる少年。

誰もが経験すること。それがこの曲では彼なりの言葉で紡がれます。

I don’t think I can leave the house today

So ill have to escape another way

I just wanna be like you and try and feel something new. All of my life, all the people in my mind

Were always so much better

Than I could ever be if I tried

I've always dreamed of being anybody else but me

Anybody else but me

俺かよ。って思いましたね聴いた時に。

そしてサウンドとメロディーが最高なんですよ。

行ったり来たりするジェットコースターのようなコード進行

それらが聴いたことない起伏と共にサンダーストラックとして頭に降り注ぎます。

サウンドのディズニーランドです。是非聴いてみていただきたい。

4.The Fine Line Of A Quiet Life

ファーストシングルのこの曲はロックとポップが混じり合い、

シンプルなメロディーが角度をつけながらマレーの少年の叫びと共に響いてきます。

このファインラインは人生の一線のことを指していると思っていて

I would've thought by now I’d be overgrown And at the station waiting, I should have known Just how much life was inside of me Cut down a branch of my family tree You find it hard to see that the future’s bright Cause you just sleep all day and stay up all night Be safe, be brave, be whatever you like Just don’t involve me cause [Chorus] I don’t wanna do it again I’m getting tired and old I only wanted a friend Someone to do as they’re told I started falling apart As I was ready to go

1曲目から続くのですが、マレーの何者になりたくて何者になれない時期の彼の想いと同様の思いをしている人たちに向けての気持ち

最終的にはどんな時も君に寄り添うよ、だから人生という時間を無駄にしないで自分の人生を生きろよと寄り添ってくれるんですね。それらがポジティブで駆け上がるようなサウンドと鳴り響きます。

5. "She's The Warmest Colour In My Mind"

聴いたことがあるようなメロディーがfurの爽やかなアレンジと軽やかなギターと共に響き

この曲で僕が感動したところは歌詞のフレーズんじょ言い回しです。

She's the kind of person who makes Mondays feel like spring

She's the kind of person who makes rain feel like the sun

この言い回しはアレックスターナーのshes thunderstormの一節she does what the night does to the dayの言い回しと同じように感動を与えてくれました。

7. "What I Am"

前半とは変わってバラードロックとなっているのですが、

どこか彼らのシングルnot enoughやyouを連想させるしっとりとうっとりさせる

彼のうーという響き。最初は前半の激しさからのギャップに驚くかもしれませんが、

聴けば聴くほど惹かれていきます。

8. "Wild Heart"

初期のビートルズを連想させるメロディーにハモリで始まり

そこから徐々にfurの色で塗り替えていき

9. "Love You All The Time"では流れるようにフローと歌詞がマッチし

I'm always anticipating loss

 Creating problems when there's none

 I've never really felt like I'm enough

It shows in the way that I give up

 I can't help hesitating in love

Forever waiting on my luck

It's frustrating to feel so stuck

という淡い歌詞

最後はnot enoughと似た展開で終盤で一気に展開していく彼らのスタイルにうっとりしますし、凄くクリスマス感が強い曲です。

全体的に見ると

Furの結成から集大成を感じました。

音域、音の幅、サウンドクオリティ、迫力、音の緩急、曲の構成

一回目に聴いた時は鳥肌が止まりませんですた。

今作は特にマレーの少年期のどこにもやれない悶々とした感情が

夢に向かっていきたいのに、部屋に閉じこもっている。

それを解放してファインラインを超えて飛び出してくる音は

全ての夢を目指すものに勇気を与えると思います。

どこか懐かしくどこか新しく。でもそれは絶対的に唯一無二furのサウンドであり、

それらが聴く人に新鮮さと感動を与えるアルバムだと思います。

これからグラストンベリー等の世界的フェスでもヘッドライナーを飾って欲しいバンドです。

みなさんもこの感動を体感して欲しいです。

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