
PLAY!高架下ひろばを使う人インタビュー 〜glamconnect+村田さん〜
2024年7月、石神井公園駅と大泉学園駅の間の高架下にオープンした広場。ここは、地域住民が自由に使える「開かれた広場」を目指していて、オープンする以前からPLAY!高架下と称して様々なイベントを開催してきました。その一つが去年7月にglamconnect+さんと共催し開催した「クリーニングデイ @Under the 恐竜」。そして今年7月の広場オープン記念イベントでも出店いただき一緒にイベントを盛り上げていただきました。どんなイベントだったのか、glamconnect+代表・村田さん、同地域にお住いのライター赤井恒平さん、高架下広場の管理運営を担当する(株)西武リアルティソリューションズの上遠野の3名で、広場からお届けします。
プロフィール

イベント発案者/村田洋子(むらた ようこ)
地域と自然を結びつけ、コミュニティの絆を深めることを目指す団体「glamconnect+」の代表。「ボタニックアクション」という運動を軸に、都市と緑を融合させた公共ベンチプロジェクトや地域の自然を活かしたイベントの企画・運営を行っています。また、「隠れ家つながり隊」の代表として、隠れ家巡りマップの発行なども手掛けています。
大泉学園の好きなところ
緩やかな地形に隠れ家的な個人店や農家が宅地と共存していて、ゆるポタ向きなところです。"おおいずみがくえん"という音の響きも気に入っています。

ライター/赤井恒平(あかい こうへい)
リクルートメディアコミュニケーションズで情報誌の制作ディレクターとして勤務。その後、ライター・フォトグラファーとして独立。埼玉県飯能市を拠点に株式会社Akinaiを立ち上げ、空き物件活用・メディア運営など地域活性にも携わる。
大泉学園の好きなところ
駅から少し歩くと美味しいピザ屋、うどん屋、お肉屋さんなど挙げればきりがないほど個人商店が豊富なところ。駅直結で時間貸のコワーキングスペースもあるのも嬉しいポイントです。原稿執筆するときたまに借りています。

PLAY!高架下担当/上遠野(かとうの)
大泉学園の好きなところ
日本アニメ発祥の地と言われていて、文化的な活動が盛んなところが魅力的です!
赤井 本日はよろしくお願いします。早速ですが、まずは「クリーニングデイ @Under the 恐竜」というイベントをやることになった経緯についてお伺いさせてください。
上遠野 はい。広場ができる前に、まだ何もない高架下を使って石神井公園・大泉学園エリアの新たな魅力や可能性を再発見できるようなイベントアイデアを募集しました。集まったアイデアを練馬区や石神井公園、大泉学園を代表する有識者の皆さまに審査していただき、通ったアイデアを住民の方に投票してもらって選ばれたのが村田さんの「クリーニングデイ @Under the 恐竜」なんです。
赤井 おお、そんな狭き門を通過したアイデアなんですね。村田さん、どういった内容だったのでしょうか?
村田 私は鉄道高架の近くに住んでるんですけど、いつも眺めていて美しい造形だなぁと思っていたんです。特に大泉学園駅から線路が高架に登っていくあたりは恐竜の背中みたいじゃないですか?
赤井 恐竜ですか!?…あ、そう言われると4本足の大型恐竜に見えてきました!
村田 でしょう?(笑)その恐竜の足元、高架下で植物や資源に再び息を吹きこむ空間として活用することで、太古の地球に思いを馳せながら環境について考える、というイベントを提案したんです。


赤井 壮大なスケール!村田さんは普段から環境に関する活動をされているのでしょうか?
村田 仕事はフラワーアレンジメントサロンの講師をしています。
2021年にglamconnect0(グランコネクトゼロ)としての活動を始め、翌年glamconnect+(グランコネクトプラス)として仲間たちと団体をおこし、捨ててしまう植物をグリーンブーケにして配る、という活動をしています。
素材は、施設の繁りすぎてしまった植栽を剪定させていただいたり、植え替えなどで処分してしまうものを譲っていただいたりして集めます。
それをブーケにしてお渡しするんですが、その時に植物の名前と、どこに生えていたものかをお伝えするんです。
そうすると、次にその施設の近くを通る時に「あ、この前もらった〇〇が生えてる」と、街の見方が変わったりするんですよ。
赤井 植物をきっかけに地域に愛着が生まれるって素敵ですね。

村田 はい。ボタニックアクション運動と名付けたこの活動は、植栽の管理をしている人は手入れの手間が省けるし、私たちは素材が手に入る、そしてブーケをもらってくれた人も喜んでくれる。そして植物も適度に剪定して隙間を開けてあげたほうが元気になるんですよ。
赤井 すごい!みんなにとって幸せな活動なんですね!そういえば「植物をきっかけに関係性を作る」というところは高架下広場も同じですね。
上遠野 そうなんです。高架下広場もこの場所に愛着を持って欲しくて、手押しポンプを動かせば誰でも植物に水をあげられるようにしています。また、広場中央のあたりは少し植栽を減らしていて、将来的に地域住民の方々に何か植えてもらったり、というのも考えています。

村田 とてもキレイに管理してますね。高架下広場の植物たちが大きくなって茂りすぎたり、草が生えてきたら採らせて欲しいです。
上遠野 ええ!?そうなんですか!結構草が生えてきて悩んでいるので、ありがたいお話です!

村田 それと今、ボタニックアクションを定期的に行える拠点がないので高架下広場でできたらいいなって思ってます。
上遠野 地域の方の活動に使ってもらえるのは本当に嬉しいです!マルシェのような大きなイベントでなくても大丈夫ですので、ぜひ、ボタニックアクションというステキな活動を発信する場として今後も活用していただきたいです。
そうやってたくさん地域の方に使ってもらえることで、みんなに愛される広場になっていくのかなと思います。
