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【即興を支える言葉1】とりあえず笑とけ!

ども、Sand Pit 代表
りょうちんこと白石涼子です。

インプロと呼ばれる即興演劇において
「テクニック」というかやり方を
学ぶことももちろん大切だけど

「マインド」や考え方を深めていくことが
ワタシは面白いし大切だと感じてます。

いろんな先輩方のお話や、本、
実際に自分が受けたワークの中で見つけた
ワタシにとっての #即興を支える言葉

今までノートに書き留めてきたものもあれば
SNSにつぶやいた言葉もあるんですが
それらを一度noteにまとめてみることにしました。

(1)「とりあえず笑とけ」

TwitterにSand Pitのアカウント作ったころに、
初ステージをもうすぐ迎える後輩ちゃんたちに
届けと書いてたやつ。

舞台に立つということ

Twitterというメディアの特性上、
140文字という字数制限
ということを差し引いても
この書き方はめちゃくちゃ乱暴やねぇ(笑)

舞台に立つということは
一般の人にとって特別なこと。
自分がしてることを見られる
という行為は緊張を生む。

しかも即興は、
始まった時点で決まってないことが
いっぱいあるから「怖さ」ってやつに
飲み込まれそうになることは
普通によくあるわけで。

そういう時って、
何が正解?どうするべき?
って思考的に
ジタバタしてしまいがちだけど、

即興でのパフォーマンスにおいて
それはあんまり、いい結果を生まない。

というのも、そういう時は、
共演者ともお客さんとも繋がれていないし
今起きていることも見落としがちになるから。

つまりは、
下手な考え休むに似たりなんだよねー。

「とりあえず笑とけ」っていうのは
気持ちや考えかたの問題というよりは、
行動として笑顔でいるという状態を
選択することを促す言葉だと
ワタシは思ってる。

困ったときは、ホント思考より行動。

そして大事なのが「とりあえず」って部分。
ここが、行動を後押ししてくれるよね。

もっといいアイデアでてくるかも
しれないけど、「とりあえず」
最高の笑顔をお届けできる
コンディションじゃないかもしれないけど、
「とりあえず」

そうやって、とりあえずとりあえず
笑顔を選択していくと、
気持ちもカラダも緩んでくるし、

何より、その笑顔が
共演者、お客さんを緩めて
しっかり繋がることができるようになる。

だから、ドツボにはまったときほど
ワタシはこの言葉を思い出すようにしてる。

舞台とは「喜びの場」

とはいえ、
「とりあえず笑とけ」って
先輩に言われた時は、
全然腑に落ちなかったし、
むしろ、何言ってるの?
ちゃんとアイデアださなきゃ。
ちゃんと頑張らなきゃって
気持ちの方が強かった。

そんな状況ではとりあえずでも
笑えないこと多かったよね。
必死でベストを尽くすことに
気持ちもっていかれていたから。

舞台とは「喜びの場」
怖がっていては喜べない。
怖いと思ってしまうのは教育に問題がある
怖いと思いたければ、ベストを尽くそう

2010年にキースジョンストンのワークを
受けてこられた方からシェアしてもらった言葉。

ワタシは最後の一行にめっちゃひっかかった。

ベストつくしてこそ結果を得られるんだと
思ってきたのに、何これ?って。
今まで、頑張ってきたことを
否定されるそんな気分にすらなった。

もちろん、これ頑張ること、
ベストを尽くすことを
全否定しているわけでは
ないはずなんだけどね。
当時は受け止めるのかなりしんどかったな。

今のワタシが、当時のワタシに
この言葉をもうちょっと
翻訳してあげるとしたら、

しゃかりきに頑張って
怖い顔してステージにあがってるより、
喜びの場所で、楽しい顔してるほうが
力も抜けていいパフォーマンスできまっせ。

って感じになるかなw

何が起こるかわからない
即興のステージだからこそ、
「とりあえず笑とけ」って言葉は
失敗しても、うまくいっても
お客さんに愛されるパフォーマーでいる
第一歩。

もし、誰かにこの言葉伝える時には
それこそ、怖い顔して言わないで、
一緒に笑いあいながら伝えなきゃね。

#SandPit #インプロ #即興演劇


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