偏愛、カルダモンパン@Denmark, Japan
Keikoさんへ
「書店を見ると、現在人々はどんなことに興味があるのかが見えてくる」。
まさに、ですね!私が最近読んでよかった本も、書店でベストセラーの棚にありました。
三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか 』集英社新書
「忙しくて本なんて読めないんだよー!」という社会人の悲痛な心の叫びが聞こえてくるようです。。
著者である三宅さんは、「本が読めなかったから会社を辞めた」ほどに読書を偏愛しています。その三宅さんが、労働史と読書史を丁寧に紐解きつつ、現代人がいかに仕事以外の”人生に必要なこと”に時間を割けなくなってきたかを分析し、そんな「全身全霊」の働き方に疑問を呈します。
知識として読み応えがあることに加え、三宅さんの読書愛を随所に感じる、血の通った筆致が魅力的です。
前回ポスト、「ここ最近の「(北欧諸国)4時に帰る」などのタイトルの本を深堀してみると、、5つの共通点があった!」にも通じますね!仕事は大切ですが、自分の時間、偏愛をスーハーする時間はもっと大切。
私の偏愛、カルダモンパン
さて、突然ですがあなたは「カルダモンパン」を食べたことはありますか?食べたことのない方は、ぜひ、どうか、なにとぞ、食べてみてください。
私はデンマーク・コペンハーゲンにあるJuno the bekeryというベーカリーで食べたCardamom bun(カルダモンパン)に衝撃を受け、1週間の滞在中に色々なお店をまわって、合計5個は食べ比べました!
聖地、Juno the bakery
偏愛のきっかけ、Juno the bakeryは、コペンハーゲンの中心部からやや北の方にあります。土曜のお昼前ともなると、地元民と観光客とで長蛇の列。
夏のおわりでじんわりと汗ばむ陽気の中を1時間ほど並び、カルダモンパン、クリームずっしりのペイストリーなど、欲望のままにゲットします。店内には、つやつやのタルトタタン、シンプルなクロワッサン、バターたっぷりのクッキーなど、誘惑だらけ。決断に自信が持てなければ全部買いましょう。
お店の外にまで甘い香りが漂い、テラス席には美味しそうにベリーたっぷりのブリオッシュを頬張る人々。周りをハチがぶんぶん飛んでいます。平和。
実食!
見た目はシナモンロールの兄弟的ですが、お味は少々スパイシー。カレーに使われるスパイスの一種「カルダモン」が生地にたっぷり練り込まれています。生地はしっとり、ところどころジャリっとする程、お砂糖とバターがたっぷり使われています。この甘ーーい生地を、カルダモンのピリッとした刺激が心地よく、ちょっとオシャレにまとめてくれる、絶妙なバランスです。
近隣にはProlog Coffeeというコーヒーショップがあり、そちらに持ち込んで食べても良いそう。(この、仲良しのお店同士で食べ物を持ち込んで良いという考え方、めちゃくちゃ好きです。もっとやってくれ。)私もホットコーヒーを購入し、お店の前の緑豊かなベンチに座り、手と口の周りをベタベタにしながらカルダモンパンを楽しみました。至福。
日本でも、、食べられます
あそこまでバターとお砂糖をたっぷり使ったワルーい(良い)お味は、なかなか日本では出会えまい。とも思うのですが、実は日本でもカルダモンパンを食べれる場所はあります!私も何度か通っています。。
東京都内、豪徳寺にある「FIKAFABRIKEN」と国分寺にある「BACKEN」。(姉妹店。トップ画像は、BACKENのカルダモンパンです)スウェーデン語でおやつの時間を意味する「フィーカ」を店名に冠することからわかるように、北欧の美味しいスイーツやドリンクを温かみのある空間で楽しめます。
以前「FIKAFABRIKEN」を訪れた際、カフェのオーナーがいらっしゃって、お話する機会がありました。かつてスウェーデン留学時に「フィーカ」に魅了されたことがカフェを開くきっかけになったそう。今でもお休みがあれば定期的に現地に通うほどスウェーデンを偏愛しているそう!素敵です。
Keikoさんへ
人の偏愛の純粋なエネルギーに触れると、なんだか元気をもらいますよね。偏愛のプロであるKeikoさん。最近はどんな偏愛活動をされてますか?ぜひシェアしてください!