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PLAYER'S INTERVIEW #07|カシワギ ショーン

こんにちは!「一緒になってワクワクし、世の中の問題に立ち向かう」プロトタイピングチーム・PLAYERSです。

チームメンバーとして活躍するひとりひとりへのインタビューを通じてPLAYERSの原動力となる個性を紹介する「PLAYER'S INTERVIEW」の7人目は、メンバーのカシワギさんです。「みんなで組み立て、みんな+で分かち合う。」を個人理念に掲げる彼について深堀っていきます!

お子様による似顔絵イラスト

カシワギ ショーン

個人理念:みんなで組み立て、みんな+で分かち合う

職業:某企業のソフトウェアエンジニア

Project MINTで見出した個人のパーパス

まず、これまでの経歴についてご紹介いただけますか?


新卒で入った会社から、ずっとエンジニアとして働いています。大人数で動く組織のソフトウェアエンジニアをしていて、どの企業にも通じるものがあるなと感じながら過ごしてきました。

幼いころにコンピュータを買ってもらい、プログラミングの面白さにのめり込み、自分で作成したプログラムを雑誌に応募していました。大学に進学するときから迷いなく電子工学を志し、大学を卒業した後も迷いなくエンジニア職を選びました。

新卒の会社から転職した後も、ソフトウェアエンジニアとして似たような規模感の会社を選びました。業種が大きく変わらないからこそ、雰囲気にも変化はなく、自分の見えている世界以外の知らないことが多いなと感じるようになったんです。

PLAYERSでは具体的にどんなことをしているのですか?


現在はアメリカに住んでおり、リアルタイムでの参加は難しいことも多くて、、、今は主にチームSlackでみんなの活動を見守っています。

これまでは、何か大きなプロジェクトを中心になって進めるというよりもこまめにサイト更新などをしていました。

もともと明確に「これがしたい!」という動機をもってPLAYERSに入ったわけではないので、特別なにかプロジェクトを主導することはしてきませんでした。全体を見て、困っていそうなところに反応する形での活動が中心になっていますね。

PLAYERSに加入したきっかけはなんですか?


(PLAYERS理事の)タキザワさんのお知り合いの方と出会ったことでPLAYERSのことを知りました。加入にあたって面談があるよと聞いて、ドキドキしながらzoomに入ったのを今でも覚えています。

個人的なことですが、自分の子どもが弱視なんです。「娘が弱視なんです。」と周囲に話すとその事実だけで同情されてしまうことが多くあり、そこに違和感を感じていました。

同情というのは分かりやすく、ある意味正しい反応です。しかし、娘はその様に同情される状況では無いと思いますし、これからが楽しみな存在なんです。ずっとそう言いたかったのかもしれません。

でも、実際の生活の中では困ることもある。それは弱視が問題なのではなく、弱視であることで生活が大変になってしまう「世の中」に問題があるのではないか?という見方に気がつきました。

あるとき、娘が英語スピーチコンテストに出ることになり、弱視をテーマで話すことにしました。具体的にどんな話をしようか?と検討しているうちにイエール大学の「The Science of Well-Being」と出会いました。

公開されている講義のビデオを一緒に見ていく中で「幸せとは、感謝して感謝されることだ。人と繋がることだ」という考え方を知ります。

娘と一緒に「障害があっても人のために何かをできることはたくさんあるし、感謝して感謝される様な双方向の関係に幸せがある」と話しました。

そのためにも、弱視について少しでも社会で認知される事が大事なのではないか?と思っていた矢先にタキザワさんを紹介していただいたんですよね。そこでPLAYERSを知り、チームの手伝いを申し出たことで、加入させていただくことになりました。

PLAYERS加入の前と後での印象の変化はありますか?


加入前は、そもそも「プロボノ」というものへのイメージがほとんどなかったように思います。大学を卒業してすぐに規模の大きい会社に就職したこともあり、プロボノの活動と縁がありませんでした。

そのため、いざ加入してみても「したいこと」がなくて。

企業であればやるべきことがあって、上手くやっていくことで仕事が成り立っていきます。そうして金銭が発生する。役割がしっかりしているからこそ、「業務を遂行する」ということが最優先になっていると思います。

一方で、プロボノとして参画しているPLAYERSでは、緩やかな繋がりの中で「相手の役に立っていたらいいな」という想いが生まれたり、それを対話で深めることができたりします。

長らく企業のみに関わっていたため、プロボノとしての活動はとても新鮮です。居場所としても、とても心地よさが感じられます。

PLAYERSで印象に残っている活動や出来事は?


特に印象深いのは、MIZUNOさんとの白杖を共創するプロジェクトでのプロトタイプ体験会です。娘が普段から白杖を使っていることもあり、体験会に参加しました。

https://www.players.or.jp/post/20221008

「使ってみてどう感じるか」という話をしていたとき、タキザワさんイケノウエさんがきちんとメモをとりながら娘の話を聞いてくださっていたのをすごく覚えています。

娘もそれを感じ取ったのか、すごくイキイキしていて。きっと「自分はこの場で役に立っているんだ!」と本人なりに感じてくれていたのだと思います。

そこには、双方向に感謝しあう関係性が生まれていた気がしました。そして改めて、娘がこういった場に参加するのはとても意義があることなのだと感じることができたんです。体験会の帰りもずっと娘が嬉しそうにしていたのを今でも覚えています。「こんなふうにしたらいいんじゃないか」と帰り道でずっと自分にアイデアを話してくれていました。

その後も体験会等へのお誘いはいただいたのですが、娘自身の入試などの関係で参加することができませんでした。しかし、誘っていただいたということがとても嬉しかったです。

加入前に知った「幸せとは、感謝して感謝されることだ。人と繋がることだ」という言葉を活動の中で改めて実感した、印象深い活動でした。


PLAYERSでの活動が、カシワギさんに与えている影響は?


自分にとってPLAYERSは、本業とプライベートの間みたいな存在です。それぞれに直接影響することはないけれど、なくてはならないなと感じています。

本業ではないから「業務」としてコミットすることはないけれど、PLAYERSの一員として貢献することができます。そこが自分の中でバランスがいいと感じています。本業の中で普段はできないような問いかけや、ユーザーとの直接の会話などもPLAYERS内では可能です。

何よりも、居心地がいいというのが自分にとって重要なことだと感じています。本業ではどうしても肩に力が入っていているような状態で、緊張しながら行う必要があります。一方で、PLAYERSにはリラックスして参加することができる。ここがバランスのいいところだと感じています。

業務でもなく、プライベートでもない。でも活動の中で貢献することができる。そんな緩やかさが自分のバランスを保つための一因になっているのではないかと思います。

今後どんなことをやっていきたいですか?


障害のある人に対する周囲の目やシステムについて、考えや実情をまとめてみたいです。

娘は今アメリカの大学に通っています。高校のときよりもずっといきいきと勉強にむかえているなと感じることが多いです。もちろん娘自身が歳を重ねたことで変わった部分もあるでしょう。でも、アメリカでは周囲の障害のある人に対してのスタンスが根本的に異なっているように感じるんです。

日本では障害があるというと「障害がある子ども」としての扱いを余儀なくされます。人種差別とまでは言いませんが、自分とは異なるものだとみられてしまうのです。

アメリカに来てからは弱視の話をしても「そうなの。少し見えにくいのね。」といったくらいで関わりが変わることはないと感じます。アメリカは多国籍国家です。いろんな国の人が当たり前に存在しています。

同じように障害がある人も当たり前の様に存在しています。一緒に助け合うようなリベラルな環境がここにはあるし、そのための仕組みも整っているように思います。

先日娘が飛行機に搭乗する機会がありました。その際、当然のようにシステムが整い、対応がありました。アメリカでは、障害のある人も「当然利用する」という前提が浸透しているのでしょう。そこの中にいる人達のマインドとシステムにより、障害があったとしても普通にやりたい事ができる。

日本ではあまりないように感じているのは自分だけではないと思います。そういった部分について考え、まとめてみたいんです。

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以上、アメリカに住みながら、PLAYERSと本業だけでは得られない心地の良い居場所をPLAYERSに見出しながら様々なサポートをしてくれているカシワギさんのインタビューをお届けしました。もし、彼の想いやPLAYERSの活動に共感した方がいらっしゃればこちらのフォームから気軽にご連絡もいただけると嬉しく思います!それでは、次回のPLAYER'S INTERVIEWでお会いしましょう!

また、PLAYERSではこのようなメンバー紹介ならびに、最新の活動内容や進行中のプロジェクトを中心に、ぜひ注目して欲しい世の中のニュースやトレンドなど、皆さまが「PLAYER」としてワクワクしながら生きていくために役立つ情報をお届けるメールマガジン『PLAYERS Journal』を定期配信しています。よろしければ以下より購読のご登録をお願いします!


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