リーダーにして弟分。圧倒的後輩力を培った東海学連幹事長の履歴書
はじめまして!
Player!を運用するookamiで時には営業、時にはwebマーケ、採用・教育など人事っぽいこともしている、何でも屋の加藤と申します。
少し雑な自己紹介になりましたが、今日の内容は極めて真面目なものになっていますのでご安心ください。
皆さんぜひ大晦日にご一読頂き、気を引き締めて2021年を迎えてもらいたいなと思います。
早速ですが、今回取材した林廉太さんは、東海学生サッカー連盟の幹事長を務めつつ、審判としても活躍しています。
幹事長もやりつつ審判もやる、側から見たらなんだかキラキラしてそうですが、そんな林さんがなぜ幹事長になったのか、なぜ審判をやっているのか、今後の展望など、彼の想いに密着してみました。
インタビュアーから見た林廉太という人間
まずは、林廉太という人間を紹介していく。
実は林さん、東海学連の幹事長の他にも、Player!がマネジメントするCSA(College Sports Ambassador)としても活躍してくれているメンバーでもある。
とても優秀なのは普段のコミュニケーションからも分かるのだが、彼の特徴はとにかくレスが早い。
社内ツールで彼宛にメンションを飛ばすと、おおよそ1分以内に返ってくることがほとんど。本当に授業に出ているのか、そもそも大学に行っているのか心配になるほどだ。
また、もちろん敬意を込めての表現になるが、圧倒的に後輩力が高い。
幹事長というポジションで大人に可愛がられる為に身につけたものなのか、先天的なものなのかは定かではないが、距離の取り方、絶妙なタメ口加減、物怖じしない口調など、先輩に可愛がられる要素が盛りだくさんである。
後輩力が著しく低い私からしたら、日々学びっぱなしである。
最後に、俯瞰的である。
インタビューしていても度々思ったが、彼はもともと審判が好きで審判を始めた、幹事長になりたくて学連に入った訳ではない。(詳しくはこの後)
自分のやりたいことが先にきている訳ではなく、「自分が勝てそうなポイント」「輝けそうな場所」を探して行動している。結果としてその役割やポジションを好きになっている、そう感じた。
そこに至るまでの決断が、人より早かったんだと思う。
もちろんやりたい事がある人は間違いなく強いと思うが、そうじゃなくとも自分次第で十分活躍できるよ、そんなメッセージを彼から受け取ったような気がした。
他己紹介が少し長くなったので、そろそろ本題へ。
高校時代~高校からのポジション変更と審判との出会い~
愛知の高校、決して強豪校ではない学校ではあったが、この頃から既に好奇心旺盛な性格が滲み出ていた。
インタビューを通して特に印象に残っているのは、「高校からのポジション変更」についてだ。
小〜中学校はボランチ一筋、高校もそのままフィールドプレイヤーとしての活躍を目標にしていたが、既に同期の中で上手いプレイヤーが何人かいた。
このままだと試合に出るのは難しいかもしれないと思うと同時に、彼はあることに気づいた。
「同期にキーパーが一人もいない!」
早々に路線を切り替え、高校1年から前代未聞のゴールキーパーに転向。本人曰く「経験は全くなかった」というが、試合に出たいがために「転向します」と先生に直談判までした。
結果として1年時から卒業までの3年間、キーパーとしてレギュラーを掴み取った。
他の競技でもそうかもしれないが、高校からポジションを変える事がかなり大変な事であることは、サッカーでも例外ではない。
野球なら外野から捕手へ、陸上なら短距離競技から長距離競技へ、仕事なら営業からエンジニアへ、それくらいインパクトのある決断を16歳にして行い、かつそのポジションでレギュラーを奪取したというのだから驚きを隠せない。
「キーパー自体は経験あるとかではなく。遊びでちらっとやってたくらいですね、僕は背も大きくないんで...」
インタビューでは謙遜していたが、きっとレギュラーになるために並々ならぬ努力を重ねたのだろう。
また、今でも続けている審判との出会いは高校2年生の時。
基本的に練習試合の審判はじゃんけんで決める、要はみんなやりたくないポジションなのだが、林さんは自分から立候補していたという。
「元々裏方が好きなのと、上を目指すと考えた時に、選手では目指せないと感じた。それでも上に行くためには、あまり人がやりたがらない審判員を目指したほうが良いかなと思って」
林さんは、「どこに身を置いたら自分は輝けるのか、活躍できるのか」を常に模索し行動している。
「試行錯誤の量」が結果として、今の彼を作っているのだろうと感じた。
余談だが、高校時代の挫折や失敗経験を聞いたところ、「そもそもあんまり凹まない、良くも悪くも受け入れて消化できちゃうタイプ」という回答が返ってきた。彼はまた、メンタルも強い。
大学時代~学連に携わってみて~
大学に入っても、自分はどこに身を置いたら良いのか、常に彼は考えていた。
「今の肩書きとしては、東海学生サッカー連盟の幹事長になります。小学校から高校まで選手としてサッカーをやってきたけど、大学では審判をやりながら学連もやりつつ、選手を降りて裏方に回りました」
幹事長という学生組織のTOPを続けながら審判もしているのは、過去を見返しても自分が初めてだと言う。
「学連に入った理由は、そもそも裏方でサポートしたいという想いはずっとあって、そこは審判と一緒。あとは今後将来に出るときに、どのように大学生活を過ごせば自分の役に立つか考えたんですよね。そのときに丁度、東海学連という組織を見つけた。ここで動いていきたい。学びたいと率直に思った。直感に近いかもしれないですね」
この選択が、今の「審判兼学連の幹事長」という、他にはない彼の唯一性を作っている。
大学時代~苦労した組織改革~
幹事長の大きな仕事としては、学連全部署の統括だそうだ。その中でも組織づくりにかなり力を入れている。
全部署の統括、言葉を聞いただけで忙しそうだが、それなりに楽しいし学びも多いという。
組織作りに力を入れているとあるが、実際にどんなことをしているのか、そもそも林さんの中での組織作りとは、どのようなものを指すのか、詳細に聞いてみた。
「うーん。今年課題にしているのは「改革」できるか、ですね。今までやろうとしてたけど、流されているものに首突っ込んでみるとか、新しいものを導入してみるってことに僕は力入れているのかなと思います。
その中の一つに、Player!を使って情報発信をしてみる、という挑戦もあります。他にはYoutubeを始めたところかな。
なんにせよ、新しいことを始めようとすると大人の許可がいるんですよね。
今まで学連の先輩はそこを嫌がっていたけど、今年は改革をテーマに掲げたので僕は取り組んでいます。
それこそPlayer!を導入するってなった時も最初スムーズにはいかなくて。
どうしても年配の方が多いので、そもそものサービス概要から説明して、1回弾かれたりしたけどなんとか力説して、、、
あとは直接Player!の担当者にも会いに行きました。
その結果が認められて、かは正直分からないですけど、最終的には導入を決定してもらいました。
今までやってこなかった"あと1歩"を、自分はやっているのかなと思います。
他の人では諦めてしまうことでも、林さんは諦めず、チャンスが来るのをただ待つのでもなく、自分で掴みにいき結果を残した。
なぜそこまで責任感を持ちやり切れているのだろうか。
「幹事長って普通1年で交代するんですけど、シンプルに僕が幹事長じゃなくなった、学連を抜けたときに、何が残せるのかと考えたんですよね。そのときに、新しいことを導入する、その結果として組織が変わっていくことかなと思って、今年一年頑張っているって感じですね。」
自分で目標を決め、行動できる人は強いとよく言われるが、まさにそれを体現しているようだった。
今後挑戦したいこと
「大学サッカー、スポーツの魅力をどうやって伝えればいいのかってのを常に考えています。
スポーツの魅力を「やってない人にいかに伝えられるか」っていうような仕事をしたいです。
将来的にはスポーツチームやスポンサーってよりはメディア側に興味がありますね。」
俯瞰要素を随所に見せつつ、最後までこちらの聞きたい事を話してくれた林さん。
幹事長での経験はもちろん、圧倒的な後輩力、俯瞰性を引っ提げて社会に出る日々を、今から待ち侘びている。
林廉太さん
Twitter:@RentaHayashi
東海学生サッカー連盟
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