見出し画像

小さな世界で遊ぶ重要性

こんにちは。
一般社団法人センサリープレイ協会理事のさぴぴです。

前回の記事で、乳幼児期の子どもたちにとって「遊ぶ」ことは、家庭や幼稚園や保育園でも、子どもの学びや発達を促すために効果的な手段とお伝えいたしました。

幼児期は遊びを通してさまざまなことを学んでいます。自発力や創造性、社会性、認知能力など、心身の健やかな成長のためにも日々の生活のなかで遊びの時間を十分にとる必要があります。遊びを通してさまざまなドキドキ感を体験し、考えたり悩んだりしながら自分なりの答えを見つけていきます。そんな遊びのきっかけを作るセンサリープレイの一つが「小さな世界(スモールワールド)遊び」です。

実は、多くの子どもたちは普段の自由遊びの中で、この「小さな世界の遊び」を自然と取り入れています。幼児は一人で遊ぶのがなかなか難しい時期ですが、大人との関わりのなかで徐々に遊びがより大きな意味を持つようになっていきます。

新しい世界を探求し、学び、楽しみながら成長することができるのです!

春をテーマにしたスモールワールド

スモールワールドプレイとは?
「スモールワールド・プレイ」とは、小さな世界で、感覚あそびをしながら話の流れや出来事を想像し考え演じて遊ぶ方法です。この遊びは、子どもの世界を広げることに繋がる以外にも子どもが社会のルールや感情を学ぶためにもとても良い遊びです。例えば、海をテーマにした場合は、どんな生き物がいるのか?人と海はどんな関係性があるのか、ごっこ遊びを通じて整理していきます。

ガーデンをテーマにしたスモールワールド

スモールワールドプレイのメリット
この遊びは、幼児期に必要な体験を積極的に取り入れつつ、重要なスキルを伸ばすことも期待できます。

1. コミュニケーションと言語発達
スモールワールドプレイでは、子どもたちは自分で(物語)ストーリーを考えます。どんな登場人物がいるのか、どんな会話をしているのか考えます。
語彙力が増える:遊びの中でさまざまな言葉を学ぶ
文章の構成力が高まる:会話を考えながら物語を作る
表現力が向上する:キャラクターになりきって感情を表現できる

遊びの中で、お友達や大人と接する機会を増やすことで、聞く力や理解する力も向上します。子どもにとって楽しく遊びながらコミュニケーション能力を高めることができます。

2. 社会性や感情の発達
スモールワールドプレイは、さまざまな人間関係について体験を通して学べます。
他者との関わりを学ぶ:考え方の異なるキャラクター同士のやりとりから、社会的なルールを学ぶこともできる
共感力を育む:異なる相手の気持ちを考えることで、思いやりが芽生える
困難な状況を安全に体験できる:例えば「友だちと物の貸し借りをする」といシチュエーションで遊ぶことで、実際の場面での対応を学べる

3. 身体的な発達(運動スキルの向上)
スモールワールドプレイでは、フィギュアやパーツ類を動かしたり配置したりするため、手先の細かい動きを鍛えることができます。
指先の器用さが向上する:小さなものをつまんだり動かしたりすることで、手や指をうまく使う力を鍛えられる
毎日の生活で役立つ:ボタンを留める力や、箸や鉛筆を持つときの力に繋がる

例えばどんな「スモールワールドプレイ」ができる?

どんなテーマでも、子どもの想像力によって無限の可能性が広がります。
この遊びは、一人でも、親子でも、お友だちと一緒でも楽しむことができるのが魅力です。幼児期の子どもは、さまざまな人と遊ぶことで、遊びの楽しさを実感し、自然と多くの学びへとつながっていきます。

© 2025 一般社団法人センサリープレイ協会. All rights reserved. 当記事のコンテンツ(文章・画像等)の無断転載・転用を禁止します。


いいなと思ったら応援しよう!