音楽やってた頃の話 2
前回の続き
前回新しくバンドを組むことになったわけだけど、
メンバー自体はトントン拍子に集まった。
だいたい最初の数カ月はひたすら曲を作って、
スタジオで合わせて、完成度を高めていくという感じだ。
なので、ぼくはその裏でひたすら家でDTMで曲を作っていた。
お金がないので、バイトを掛け持ちして、毎日スタジオ入って、空いた時間は曲作り。
遊んでいる暇なんて全然なかった。
当時付き合っている女の子は居たが、ほぼどっかに出かけたとかの記憶はない。
その上、メインメンバーだった自分とボーカルは、毎日1〜2時間ぐらい電話して、打ち合わせとかしてたから、なんというかまじごめんって思う。
とはいえゴリゴリと推し進めていることもあり、
3ヶ月もしたら最初のライブで、その後はもう毎月何度もライブずくめだった。
当時まだ成人してないこともあって、ライブハウス側からも結構貴重に扱われてた気がする。
やっぱり若いというのはコンテンツにおいて武器になる。
その上、ボーカルの顔がいいわけで、集客もできるので圧倒強かった。
正直、この時期はお金も全然無いし、いつも腹減ってた気がするし、
いつも寝不足だった気がするけど、最高に楽しかった。
ある時、スタジオで練習してる時、ベースのやつが弾きながら寝てて、
まあそのぐらい極限だったけど。
こうなってくると、いろいろな大人が絡んでくる。
良さそうな話みたいなのを色々持ってくる人たちがそこらからよってくるようになってた。
すごく覚えているのが、毎回来てくれる50歳ぐらいの女性で、
毎回、大量のまい泉のかつサンドと、メンバー一人ひとりに1万円ほど包んでおいていくような人も居た。
月間で数十万おれらのためにつかってるわけで、明らかに普通じゃない。
この人はあとあと色々あったのだが、一旦割愛。
19から20歳ぐらいのクソガキはまだ世間を知らなかったので、
なんだかそんな人達にチヤホヤされながら調子に乗っていたのかもしれない。
金というのは、色々狂わせるし、世間を知らないガキにとっては大人は怖いと振り返って思う。
なんというかここからは辛かったり、真摯に音楽に向き合ったりしたり、
色々あるけど、きりが良いから今日は一旦ここまで。
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