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第20回 「跳躍性眼球運動」
今回は「跳躍性眼球運動」についてお話ししたいと思います。
●跳躍性眼球運動とは
まず見たいものを捉えることから始まります。見たいものは、それが単体で存在するのではなく、その周りには様々なものがあり、その中から見たいものを瞬間的に見つけなけれなりません。そのためには、様々なものに対して飛ぶように一つずつ視線を跳ばしていくことを行っています。
このような眼の動きを「跳躍性眼球運動」と呼びます。
この「跳躍性眼球運動」は、わずか0.1秒程度の短い時間の中で、ほぼ間違うことなく正確に行うことができます。
例えば、サッカーの試合中、味方のプレイヤーを瞬時に探し出すことができるのは、この機能が正常に働いているからです。
一方、この「跳躍性眼球運動」の働きに弱さがあると、すばやく正確に見たいものを探し出すことができません。そのため、例えば、味方と敵の判断が瞬時にできずパスをしてしまったり、パスをもらった味方から目を離しグラウンドを見渡し、再び味方に目を味方に写した時に瞬時に味方に視線を合わせることができずタイミングがずれてしまったりします。
元日本代表の中田英寿選手は一瞬見ただけでどこに味方がいるのか判断ができ、正確に味方にパスをすることができたと言います。
これは「跳躍性眼球運動」がしっかりでき、かつ空間認識能力が優れていたということです。
●トレーニング法
・ナンバータッチ
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