「Composite」の公演
2019/08/12(Mon.)
先日から参加している梅田哲也さんのワークショップの公演がありました。朝から集まって全体の流れを練習して、作品の全体像を把握しました。僕は作品の冒頭から出演して踊りながら歌う6人のうちの1人を演じました。
練習を重ねるほどに全体の動きが良くなりましたが、それぞれの動きが完璧な状態になる前に公演が始まってしまい、ライブならではのズレというよりバラバラという印象を覚えてしまいました。ズレとバラバラは少し感覚が異なります。ズレは正しい型からはみでてしまう個性のようなもので、全体としての調和を採りつつもそれぞれの個性がキラリと光る瞬間があります。対してバラバラは全体の調和が採れておらず個性がぶつかり合っている状態をイメージします。ズレを演出する方法として練習を重ねることが必要だと思いました。ただ今回はワークショップ企画の練習時間が短かったので十分な練習時間が採れなかったことは仕方ないでしょう。
▲練習の様子
山下さんらのパフォーマンスは4人のダンサーによるセッションのようなパフォーマンスで、ダンサーたちがお互いの動きを観察しながら他人の動きに呼応して踊ります。お互いが顔を見合わせながらパフォーマンスする様子がライブのセッションのようでした。
終演後の観客の反応が良かったので、良いパフォーマンスだったのかもしれませんが、僕たちパフォーマーは目を瞑って演じるので実際にどんなパフォーマンスだったかわかりません。その点に関してワークショップ後の話し合いでは、パフォーマンスをビデオ撮影して観客が映像を見て反省できる機会があれば良いと提案しました。課題の残るワークショップだったかもしれませんが、個人的にはアーティストによる本格的なワークショップに参加できて、アイスブレイクや子供の扱いなどのテクニックを学ぶことができました。
帰りには山下さんのパフォーマンスに参加していたダンサーの畑中良太さんと一緒に帰りました。僕よりも若いダンサーさんですが、京都での山下さんとのライブでも共演者として出演されていて、存在感のあるパフォーマンスが印象に残っていました。なかなか音楽の分野だけで活動していては出会えない人と知り合えて嬉しいです。