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うまみTV vol.3の配信
2020/06/11(Thur.)
今日はうまみ成分セミナーによる番組「うまみTV」を配信しました。前回用意した進行表が良かったので、今回はさらに細かな進行表を用意して配信しました。前回までの大きな改善点として、用意した話題に対して話を取りまとめる担当MCを決めました。これによって誰が話すか待っているような沈黙のシーンがなくなり、さらに進行がスムーズに進みました。
今回の配信の大きな議題としてフィールドレコーディングの新しい形を議論しました。僕は以前から興味を持っているサブカルチャーとしてのフィールドレコーディングについて話しました。
話の中で興味深かった点として、1)ネット通信環境によって固有のサウンドスケープがあるのではないか、2)ASMRの潮流について、の議論が面白かったです。
ネット通信環境に固有のサウンドスケープとは、Zoomなどで会話をしていると通信障害で音声が途切れたり、部屋の生活音が相手の耳に届くことがあります。こうした通信ソフトに固有な音の質感が提唱されるのではないか、という問題提起です。これについては、すでにどの音楽プラットフォームに自分の作品をアップロードするかという価値判断に繋がっています。例えば、SoundCloudではラウドネスの制限がかかっていなかったので、音圧を稼ぎたいラッパーたちの間で利用され、クラウドラップというひとつのジャンルに発展しました。これもひとつのネット環境に登場したサウンドスケープのようなものだと言えるかもしれません。
ASMRについては、フィールドレコーディングがサブカルチャー化した前例といして考えられます。ASMRにはポルノ的な表現もあり規制がかかるなど、全ての面で肯定的に捉えられるものではありませんが、レコーディングカルチャーを若者に広めた一つの例と言えるでしょう。僕自身ASMRを聞いたことがなかったので、これから聞いていってASMR文化の特徴や限界点を見極めます。
配信前にメンバーの打ち合わせをしたので議論も深まり、良い配信になりました。今後は一般公開できるまでクオリティーを高めていきます。
▲フィールドレコーディングについて議論する様子