秋田市文化創造館での滞在調査がスタート(SPACE LABO 2021)
2022/01/22(Sat.)
秋田市に滞在して市内の調査を始めています。昨日は夜遅くに秋田市に到着しましたが、ちょうど除雪作業が行われており、見学がてら宿泊施設の周辺を少し散歩していました。今日からは昨年3月にオープンした秋田市文化創造館に滞在して調査活動を始めます。今回の滞在ではスケートボードとエレキギターを合体させた楽器「滑琴(かっきん)」を使って市内を演走しつつ、新たな滑琴の開発と録音した音源を市内で発表する方法について検討します。
またもう一つの目的として、コロナ以降にパフォーマンスの機会が減ってしまい、展示や録音を手段として試作を重ねており、今回は公共空間に置かれたスピーカーを使った展示ができないかを検討しています。録音した音をネットにアップすれば簡単に公開できますが、URLを知っている人など閉じた関係にしか広がりません。公共空間に忍び込むように自分の作品を提示できないかと考えました。そんなわけで市内散策では公共空間にあるけど使われていないスピーカーについても調査を行います。
滞在活動を始めるにあたって秋田市文化創造館内に滑琴の展示コーナーをつくりました。これはスケートボードが社会的に煙たがられている事実があるため、なかなかスケートボードの形をした滑琴を持って街中に行っても住民に受け入れてもらえないことがこれまでにも多々ありました。そこで文化創造館に来る人はある程度変わったものへの受け止める準備ができていると考え、文化創造館の利用者の中から少しずつ町民との関係性を構築していこうと考え、展示コーナーを用意しました。
展示コーナーには滑琴の実物のほか、コンセプトを説明したポスター、Zine、過去の演走映像を展示して、展示コーナーの横に私の作業台を設置することで、これらの場所を「ベースキャンプ」と名付けました。滞在中はベースキャンプを中心に活動を展開します。
思った通り、秋田市文化創造館にはアートや音楽に慣れた親しんだ人が多く出入りしており、コーディネーターの方が事前に広報してくださったおかげもあり、多くの町民に滑琴に触れてもらうことに成功しました。
展示対応に追われて市内散策の時間が減ってしまう結果となりましたが、少ない時間でも駅前には使われていないスピーカーが散見され、うまく交渉を進めれば広い範囲に作品を展開できるかもしれません。ただし、まだプランが採択されていない状況で先方と話を進めると、プランが採択されなかった場合に迷惑をかけてしまうため、今回の滞在ではスピーカーの位置確認と管理団体の確認に努めます。ひとまず初日としては手応え十分な活動だったでしょう。
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