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世界の文字をたずねて(3)南アジア編
ハンドメイド作家のPlava Stabloこと、青木弘之です。
世界のいろいろな文字を、私が訪ねた国の写真からご紹介するシリーズの第三回は南アジア編です。
※第二回は以下をご参照ください。
1.デーヴァナーガリー文字(インドおよびネパール)
文字の宝庫と言えば、何といってもインドです。インドのルピー紙幣には、インドで使用されている言語が表記されていて、その文字の種類の多さに驚かされます。
ただし、インドの公用語としてはヒンディー語が用いられており、表記はデーヴァナーガリー文字です。英語のラテン文字以外では、最もインドで良く目にする文字と言えるでしょう。
インドの隣国ネパールで使用されているネパール語の表記にも、デーヴァナーガリー文字が使用されています。
2.チベット文字(インド・ラダック地方)
インドの北部、ラダック地方はチベット文化が色濃く残っている場所で、言葉もチベット語に近く、表記もチベット文字を使用しています。
街中の看板では、大抵英語と一緒に表記されており、チベット文字の扱いは小さめです。また、ラダック地方はインドにしてはヒンディー語の表記は少なく、目にしたのは公共の施設ぐらいでした。
3.グルムキー文字(インド・パンジャーブ州)
インドの西部、パキスタンとの国境に面するパンジャーブ州で話されているパンジャーブ語を表記するのに使用されているのがグルムキー文字です。ヒンディー語のデーヴァナーガリー文字と似ていますが、併記してあると文字の違いが分かります。
4.ベンガル文字(バングラデシュ)
インドとミャンマーに挟まれた国バングラデシュでは、ベンガル語が話されています。インドでも、大都市コルカタがある西ベンガル州などの公用語として使用されており、表記にはベンガル文字が使用されています。
5.シンハラ文字(スリランカ)
インド洋の島国スリランカで話されているシンハラ語の表記には、シンハラ文字が使用されています。全体的に丸っこい感じがします。
6.ウルドゥー文字(パキスタン)
パキスタンの公用語ウルドゥー語を表記するのに使用されているのがウルドゥー文字です。アラビア文字から派生したペルシャ文字が元になっており、書体に特徴があります。
インドなどには、まだまだたくさんの文字があるのですが、訪れていないところが多いもので…ご紹介できず申し訳ございません。
次回は、ヨーロッパ・中東諸言語の文字についてご紹介したいと思います。