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英語の発声・発音方法とは?

最近、AIがかなり進歩し、英語など流暢に話せなくても、日本語を英語に同時通訳してくれるAIのお陰で問題なくコミュニケーションができる時代が
すぐそこまできているのではないか?

そう思うことがあります。

つまり、わざわざ苦労して、
自分の力で英語を流暢に話せるように訓練することなど
必要ではないのでは?と思うことがあるのです。

しかし…

AIばかりに頼っていると、自分の口や声帯から
自分の声で言いたいことを自由に英語で話せるようになりたい!

多少ぎこちない英語でも、生の人間同士で
コミュニケーションがとれるのはやはり素晴らしい
と見直される時代が、必ずやってくるのではと思うのです。

一つのものが栄えると、その反対のものが恋しくなる

反対のものが栄えると、その逆をしたくなる

時代の流れとは、そのようなものです。


そこで私も、自分の力で英語を流暢に話せるようになりたい人に向けて
今後も英語の発声発音について発信していきたいと思っています。


さて、今回は、英語と日本語の違いについて
お伝えしますね。

2つの言語には、次のような3つの大きな違いがあります。

  1. 強勢とリズム

  2. 母音の発音と数

  3. 発声位置と共鳴


一つずつ見ていきましょう。

1. 強勢とリズム


英語は、強勢拍リズム言語と呼ばれています。

強勢とはストレスとも言われ
文や節、単語のなかで、重要で意味のある単語を
大きな声で、長く、音程高く読むことを指します。

日本語のように、全ての音節を
均等に同じ長さ、強さ、大きさで読むのではなく
特定の種類の単語の音節のみを大きく、長く、音程高く読むのです。


例えば、次の例文では、全ての単語や音節にストレスが置かれるのではなく
この文で伝えたい単語である
bought と car にストレスが置かれているのです。


She bought a new car.


すると、つながった音が、波を打つように
上下になびくように、抑揚を持って聞こえます。


あえて日本語のように読むと
シー ボ ウ ト ア ニュー カー

となり、ストレスが置かれている音節を強調すると
シー ボゥダニューカー

となります。


つまり、単語同士がつながったように読まれる英語のうち
ストレスを置く音節のみが、波が上がるように
強く大きく発音されるのです。


一方、
日本語は、モーラ拍リズム言語と呼ばれます。

上記の、シー ボ ウ ト ア ニュー カー 

のように、カナの一文字一文字が、同じ大きさ、長さ、強さで
発音されています。


ネイティブが、日本語はマシンガンのように
ダダダダダという音のように聞こえると表現するのは
一定の音節を高低差や強弱をつけて読む英語と異なり
カナが全て同じ音程で、一定の長さで発音されているためです。


例えば、日本人が「わたしは」と言うとき
日本語のカナ一つ一つを、音節を同じ長さで均等に読みますね。

わ た し は
とこんな感じです。

これは、英語のネイティブには
「ダ ダ ダ ダ」とマシンガンのように聞こえているのです。

同じ言葉をネイティブに読ませると

たーしは と”たー”の部分を強調して読むことが多いのは
ネイティブには、ストレス(強勢)部分を強く読むクセが
自然と身についているからです。

参考サイト:


2. 母音の発音と数


日本語と英語の2つ目の違いは、
母音の数とその発音です。

日本語には5つの基本的な母音があります。

あ い う え お (a, i, u, e, o)ですね。

それ以外の母音はありません。


また日本語の母音は比較的短く、はっきりと発音され
各母音の音も、同じ大きさ、長さ、音程で発音され
5つの母音において、音の長さや感覚に変化が少ないことが特徴です。


一方、英語には、多くの母音があり、二重母音も含めると
母音が、15音もあります。


また、それぞれの母音が日本語のように同じ強さや長さで発音されるわけではなく、強弱、高低、長短などの変化が生じることが特徴です。


3. 発声位置と共鳴


最後に、発声の位置と共鳴についてです。

日本語は、比較的口の前方で発音されることが多く、
音も口の前方や唇の近くで共鳴します。

また、日本語は比較的少ない域で発音できてしまうため
腹式呼吸を必要とせず、喉の動きも必要としない傾向があります。

一方、英語 は喉の奥を広く開けて発声することが多く、喉もリラックスして広げるなど、喉の動きも発音に関わっているのです。


特にアメリカ英語は、音の中心が喉より下の胸の位置にあるとされ
口先で響く日本語と異なり、胸や喉の奥で音が共鳴します。


それにより、英語の音は日本語よりも
深く、重みのある音となるのです。


まとめると、英語と日本語の発音の違いが
大きく分けて3つあります。

強勢とリズム、母音の発音と数、発声位置と共鳴
です。


これらの違いを頭に入れて
意識しながら発音することで
より英語らしい音により近づけることができるでしょう。


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