きさらぎ駅(映画)感想※ネタバレあり

まずホラー映画はあんまり見ない。エルム街の悪夢、と言う作品だけ高校の頃友達の家で見た。ホラーへの耐性は基本的に弱くて、ホラーゲーム実況を見てる時は怖いシーンになりそうだったら音だけ聞いて、「ここで怖いのが来るんだな」と把握して心の準備をしてから見る、とかする。今回もしました笑
あと日常生活で夜中トイレ行くとかのときにちょっとホラー系の考えが過ったりもする。小さい頃見た、世にも奇妙な物語の夢男が少し前までずっとトラウマだった。
きさらぎ駅について
元ネタはYouTubeとかで見たことがあった。今回の映画はそれを改変したもの、ということだ。まず、怖かった。けどチープだな、と思ってしまった。この映画がどんな予算で作られたかも知らないし、ホラー映画自体ほとんど見ないからファンからすれば下手くそな評価かもしれないが、書きます。まず、舞台が夜の廃駅だという印象だったがそもそも昼のただの無人駅、と言った感じだった。カメラ側に変に見えるフィルターを通して不気味な様子を演出していた。それが少し安っぽいのかな、と思ってしまった。あとはカットが突然位置が変わっていたり、雑な部分が多いのかな、とも思ってしまった。あとは、結末について。
昔きさらぎ駅に行った側の人がインタビューする人を騙した、という結末だったが「変なの」と思った。
「そうだったのか……」とか「まじか……」っていう結末が欲しかったのになんか期待外れだった。ホラー映画時代、怖がらせることを目的としているからストーリーには力を入れないのかもしれないけど。でもインタビューする側の人がきさらぎ駅にいく確証はないし、そんな一回自分の高校の生徒と頑張ってからって他人を犠牲にしてまで助けるような情がわくのも不自然だと思った。また、インタビューする側の人がきさらぎ駅にいく固定メンバーになることは予想できて意外な感じがなかった。2chで結末不明のままの事件に無理やり終わりを作ったからこんな風になるんじゃないかなと思ってしまった。あとはインタビューする側の人が光のドアが消えた瞬間叫ぶところがあったが、ここって絶望に打ちひしがれるところで叫ぶんじゃないんじゃないのかなーと思った。しかし、おそらく本来の目的である恐怖についてはちゃんと怖かった。脅かし系もあったし不気味系もあった。レンズのフィルターが違うだけだったけど、ただの田舎町も電車も不気味なリミナルスペースになっていた。異世界に行くところの切り替わりの描写もよかったしトンネルを使っていて(本家にもあったかもしれないが)不気味でよかった。「トンネルはないはずなのに入った」というような、事実によって絶望的な予想ができるような展開が怖かった。血管に襲われることについては、インタビューする側の人が行った、僕らにとっての2周目はちょっと微妙だったが1周目は血管がはっきり描写されずに不気味でずっと怖くて画面を小さくして見てしまったので、素晴らしい恐怖描写なのだと思う。(うしみつどきに見たのもあるかも)
白い目の人はずっと怖かった。
あと脅かし系の、車のシーンはまじで見れなかった。

すごいなと思ったのは、1周目が1人称視点で常に臨場感があったこと。たしかに1人称視点は映画の中ではちょっと異質でそれだけでホラー要素と組み合わされると不気味になるしおどかし系もやりやすいし、ホラーにはもってこいなのかな、と思った。
人情に訴えかけてくるような映画が好きでそういうのばかり最近は見ていたのでチープに感じただけかもしれない。新鮮だった。

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