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逞しさ

一週間前、発熱して受診した人の胸のレントゲンに肺炎像があった。
入院するかどうか迷われていたが、結果として内服薬を飲めるので点滴ではなく口から抗生剤を飲んでみようということになった。

小さな痩せたおばあちゃんだ。

施設は色んな人が具合が悪く忙しさも辛酸を極めていた。

そして今日、再び内科の外来へ。

肺炎像は綺麗に消えていた。ありがとう!先生!

『いやあ、お宅の施設のようには、うちの病院では丁寧に看れないからね。良かった、良かった。入院しなくて良かった。』

片や、たった3日間入院しただけで、げっそりやつれて返って来た人もいる。『まだ退院できないの?』とうつろな目で言う。退院したことが理解できないのだ。矍鑠としたおばあちゃんだったけど、入院するとそれほどのリロケーションダメージを食らってしまう。

今日、治癒したおばあちゃんは細くてパーキンソン病もあって風が吹けば飛びそうなイメージの方だが、良く食べる人だった。

治癒。

嬉しくてたまらない。そして尊敬に値する。

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