罪じゃない
ボスに呼ばれて「次に行くところは決まったの?」と訊かれたので、「何件かめぼしをつけているんですけど、具体的にはまだです。」と答えた。
「先生は、辞めること知っているの?」
これから話します。
「Yさんは、ずいぶんOhzaさんのこと慕っているけど、一緒に辞めるって言わないかなあ?Yさんは、もう知ってるの?」
これから話します。どこに居ても状況に左右されない明るい人です。大丈夫でしょう。
「夜中のオンコールは誰がやるの?」
・・・・。言われると思った。
同じ法人内は夜中にナースが来るところなんてないみたいですよ。なしで行けるんじゃないかな?
「○○部長は何て言うかなあ?」
と、話しているうちに、気が付いた。どうして私がこの人の不安を打ち消してあげなければならないのだろうか。っていうか、そんなに色々後から後悔するんだったら、あんなことしなければいいのに。あんなこと言わなければいいのに。
辞めないって思い込んでいたんだろうなあ。
「言っておくけど、ここを退職しないうちに次のところに入職すると保険が・・・etc」
大丈夫です。ちゃんと退職してから次のところで入職手続きします。
「これから求職活動するの?」
その年で?そこまで昇進したのに?と思っているのかも知れない。でも、「はい」と答える。
そして、色んな不安を打ち消した後、受理された。いやあ、結局、周りがどう思うか?ということが気になるだけで、私の気持ちなんてどうでも良いんだなあと再確認。
”大丈夫です。何とかなります。あなたは安全ですよ”と去り行く人に確認させるなんて。
分かっていつつも、何度もガッカリしてしまうのは、やはり人の中に普通の美しさを見たいと求めているからなのだろう。
でも、多分、それは罪じゃない。
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