女の中の女
ああー、あくせく働いている間に桜が皆散っちゃった!(泣)
なーんて嘆いていたけれど、まだ八重桜が咲いていた。美しくて可愛い。
桜の花と言えば思い出すのが 木花之佐久夜毘売 (このはなさくやひめ)という桜の花のような美人の神様。
どれくらい美しかったのか?というと”桜の花のように”ではなくて、桜の方の方が木花之佐久夜毘売(このはなさくやひめ)の真似をして美しく咲いたのだとか。
でも、何だか八重桜という花は、儚く早世した美人の神様のイメージとは少し違うなあ~なんて思いながら歩いていた。彼女たちが咲き誇るその下を。
で、儚げな美人というイメージだけで全く無知だったので帰宅してからネットで調べてみたら・・・。
”夫ではない相手の子を妊娠したという疑惑を払拭するために「この子があなたの子でないなら生まれないでしょう。」と自ら火をかけて燃え盛る炎の中で出産した。”
・・・・・・・・・・・・・。
どこが儚げなんだ?何をどこで勘違いした?激しいですよ、充分に。
でも、桜の花に纏わる神様として語られる木花之佐久夜毘売が、ソメイヨシノではなく八重桜の方ならば、イメージはピッタリかも知れない。
そう思えるくらい狂い咲きしているような無数の八重桜は、ぞっとするほど美しかった。
PCから顔をあげると、ベランダから見える夕焼けの空。
濃密なピンクの花々が燃えるように咲き誇り、空に映っているかのようだった。
どんな花。どんな女性もきっと強くて美しい。そして、ちょっぴり怖い。
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