見出し画像

あたりはずれ

Kちゃんが夜勤だったので、久々に外で一杯ひっかけて帰ることにした。と言っても、パスタやらグラタンやらを食べてビール一杯飲む程度の話。最近は一杯程度しか飲めないので。

施設がある駅のカフェのような店に入ったのだけど、「あれ?」と思う。実は以前にもKちゃんと二人でカフェに入って失敗している。ナポリタンが油臭かったり家で作るものよりまずいという不運だ。

人様に作って貰った食べ物に文句を言ってなんたることか?という話なのだが、まずいものはまずい。

あの時とは違う店だったのだけど、入った瞬間「もしかして」と思った。使っている材料は悪くない。メニューの品数も多い。
しかし、陰気な接客。厨房も給仕も、とにかくしょぼくれているのだった。

良いチーズ、良い野菜、でも、とても貧しい味がした。貧しい味というのは安い味というわけじゃない。

お客さんが入らないからこんなに陰気なのかな?

商売をやると良いときと悪いときがある。いや、商売を主体としていなくとも勤め人だった浮き沈みがある。
でも、うまく行かないときに、それを丸出しにする努力の感じられなさ。
たまたまだよね?と思いたいけど、年期が入っただらしなさを感じてしまった。こうなるともう悪循環。客は来ない。来ないからつまらない。つまらないから空気が悪くなってますます来ない。

今日は運が悪かった。

以前、おなじく飲食店ではずれを引いた記事を書いた時に「言ってあげれば良いのに!」と憤慨している友人がいた。その人は料理人だったからそう思ったのだろう。
でも、求めてもいないアドバイスを他人はしないものだ。される方も迷惑。アドバイスして欲しい人は、もっと態度が開いているので分かる。

頑張っているのかそうでないのか、プロなのかそうでないのか?というのは案外簡単なところで露出する。

その後自宅がある駅の美味しい店で2~3杯ひっかけて気分を払拭した。(一杯しか飲めなかったのでは?)
安心安定の明るい美味しさだった。

明日があるにゃん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?