我儘というのよ
派遣ナースのHちゃんはこき使われた上に屈辱的な物言いをされたというのに、普通に会話している。大人だなあ~と思う。
何事もなかったように同じ口で面白くもない冗談を言う人の会話にも乗っている。
私の悪いところでもあるのだけど、もういいやと思うと一切頑張らないところ。どうせ笑い合っても嘘なんだからやめろよと思ってしまうのだ。
よく『曲がったことが大嫌いです』と威張って言う人が居たが、その別名を「単に子供な人」と言う。そんなことはちっとも自慢にならない。
自分が真っすぐでいるために周囲を歪めているだけのこと。
で、多分私も、同じく嘘が嫌いな子供なのだろう。
でも、いつも思っていると気が付く。いつも、本当のことが欲しい。それが例え嫌なことや醜いことであっても正直さが欲しいと思う。
***
辞めると言ったのに何事もなかったかのように流そうとされる中で、再び求人を探す私。
すると何だろうな、全然思ってもいなかった求人が目についてしまう。例えば物凄く近くにあるクリニックとか。
救急外来にはいたけれど、普通の外来だのクリニックだのってやったことないんだよね~。長いこと老人ホームにいたから今更バンバン採血や点滴、心電図を大人数こなすとかできないだろうな~・・・とか、何、この拘束時間の長さ!とか、色々思う。
おまけに少人数で先生やナースさんと合わなかったら最悪やな~とか。
ネガティブなことしか浮かばないのに、何故だかその求人を長いこと見つめていたら、横からKちゃんが「私もそこ行こうかな。」。
おいおいおい。あなたは介護福祉士でしょう。ここで一緒に働くのは無理だよ。
「うん。でも、私、長いこと〇〇大学病院の医療事務やってたよ。」
そっちか。
確か、いつぞやは車屋さんで働いて作業着来て車の下に仰向けで潜り込むような仕事していたとも聞いた。万能な人やなあ。
危うくその拘束時間が長いクリニックのボタンをクリックするところだったが、一旦冷静になって閉じた。
文句が多いおばさんは、自分の器の小ささを棚にあげて条件の良い就業先を探そうとしている。
このわがままは今回も通るのだろうか。
またちょっと知らないところで修業したい。