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『私なんかねえ!』ってのはやめよ
いつぞや、夜に急変した利用者様を救急搬送してくれたうちの介護職員に、その病院の看護師が『まったくもう。夜はね、病棟ナースが外来に降りて来て診なければならないのよ!』と怒ったそうだ。
この手の話は今の施設に来てから何度も聴いた。
まったくもってあきれた病院だなということで、クレームを付けに行く。
そんな状況を上層部の人が知っているのかどうか?というニュアンスも初期の頃はあった。
知っているんだなあ、これが。知っていながら部下の育成も管理もしていないんだよ。
夜間、へとへとの状態で相方を留守番に残して利用者様を受診に連れて行く。それだけでも大変な思いをしているうちの子に、そして苦しい思いをしている利用者様の前でそれはないよね。
病棟ナースと救急外来が兼任なのは、そちらの事情でしょ。
というわけで何度か話し合ったけど、この病院も変わらないなーと悟った。極力使わないようにするのが利用者のため、夜も一生懸命働いている介護職員のため。
***
それとは別に、うちの施設長は現場のことに強い関心を持ってくれるところが非常に立派だと思う。
でも、ちょっと気になるのは私の下の主任たちにあれこれ言い過ぎるところ。ああしろ、こうしろと言うのは良いのだけど、ちょっと今の現状では無理なことがあったり、どこにメリットがあるの?ということが多い。
それを言うと『私が主任やっていた頃はね!』と昔出来ていたことを仰るのだが。
違いますねん。という話をする。
私も先の病院ナースが『病棟と外来両方で大変なのよ』と言っていたというのを聴いて『はあ?私の頃はね。病棟と救急外来とオペ室と全部兼任でやり遂げとったわ!しかし、一度もそれを患者に言うなんて愚行はしなかった!』と言いたくなった。
でも、それ言われた方に有効か?というと全然だよね。昔話は知るかよ。ということになる。
主任たちが『こうしたい』と言ったらそれを応援する。
それがほんとの姿だろ?と思う。でないと苦しめるばかりなのだ。
幸いなことにうちの施設長はイエスマンだけを受け入れるタイプでもなくて話を聴いてくれるのが嬉しいところ。
仕事って、給料貰えるってのに色んな勉強をさせて貰える場だなあと思う今日この頃。
私も昔話しないようにしよ。
そして自ら取り組んでいく主任たちの良いところを見て行こう。