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自己会話
「何で、いつも自分のせいだと思うの?」
「何で、いつも自分ばかりを責めるの?」
と、こんなことを私に言うのは、この世で唯一Kちゃんだけだ。よく分かったなあ~と思う。何故なら自分でも気づかなかったことだから。
セルフイメージとしては、いや、多分周りからも、”いつも人のせいにして怒っている人”だと思われていることだろう。
ところが、それは実のところ、自分に怒っているということらしい。
そんな私が自宅に居る時の口癖は「ああしとけば良かったなあー」とか「何で、これ、もっと早くやらなかったんだろう?」だ。もちろん仕事中は絶対そんな事は口にしない。周りを動揺させて悪いというのもあるが、基本ええ格好しいなので、愚痴は家でしか言わない。
それに引き換え、Kちゃんの口癖は面白い。
鍵を失くした!と思った時、所定の位置に置いてあると「昨日の自分!ありがとう!」と言っている。所定の位置に無い場合は「合鍵が作ってある!過去の自分よ、ありがとう!」と一人で盛り上がっている。
そして疲労困憊の日は「明日の私のために風呂に入るぞ!」と言っている。で、湯舟で「はあ~!」と溜息をつきながら「気持ちいい!さっきの私、思い切って入ってくれてありがとう!」と言うわけである。
彼女も自宅でしかこんな事言わない。もしも職場で言ってたら、周りも私も引くだろう。
しかし、改めて考えてみれば、何というポジティブな自己会話だろうか。その上で、いちいち私にも「毎日、ごはん、ありがとう!」とか、お礼ばかり言っている。感謝の塊である。
こうして文字に起こしてみると、何だかニコやかな可愛らしい女性像が浮かんで来ても不思議はないが、仕事中のKちゃんは、主婦極道の玉木宏さんそっくりな顔になる。
実際に仕事中だけかけている彼女のメガネも、薄っすら色がついているので余計に似ている。(髭はない。)
要するに、例え仕事モードでも、素のモードで行っても、何らかの意味で人に引かれる人なのだろう。って、おかしいなあ。今日はKちゃんを敬愛しているという話にもしたかったのに。どうしたことか。
だから無理やり戻そう。
ポジティブな自己会話を真似しようという話だ。
と言うわけで「ありがとう、自分」ってのを約半日試してみた。
結果、わずか半日で気持ちが悪くなって胃薬を飲んだ。
今日の話は、とうとう「性に合わないことはやめよう」という話になってしまった。
自分に出来ないことをいとも簡単に習慣にしている人には、いつも後光がさしている。あの日の冬の公園のように。