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単発派遣システムに常連さんたちが増えて来ている / 幸せに思う

春頃から紹介会社を通じて介護職員の採用活動をしている施設長と私。

結果があまりよろしくなく、その話をすると既存の職員であるナースや介護職員が「そうですよ。もう、どこも人手不足で酷いですよ。もう外国人か高齢の人しかいないんじゃないですかね?」と言う。

外国人に偏見はないのだが、正直言うと以前居た法人でずいぶん苦労した。文化が違うというのはやはり凄いことで、一緒にまともに仕事が出来たのはほんの一握りの人たちだった。はたまた、高齢の方々は、やはり体力的に難しく、何かというと「年だから」と開き直る始末。

で、その頃、単発派遣の会社が我が施設に営業にやって来た。何てことはない。Kちゃんが以前の施設を辞めてから一年くらい使っていた会社だった。私もまたナースバージョンの似たようなシステムを使って色んな施設を覗き体験して来た。

この単発派遣システムを使うことで人員不足が解決したと思われては困る。やはり正社員が欲しいとあれこれ迷ったが、先方が色々な案を出してくれた。
中でも、フルで8時間働く枠の他に、各時間帯に3時間程度のショートバージョンを設けるという作戦は成功した。
先月から開始したのだが、毎日3人程度の単発派遣の人たちがうちの施設で働いてくれるようになった。

一番驚いたのは、この古式ゆかしき我が施設の古い職員さんたちだ。
何たって、初日から普通に働けてしまうわけだから。
初めての場所が怖いからずっと同じ場所で働いている古き人も多いだろう。新しいことを覚えるのが嫌だとか、やっとここで出来るようになって威張れるんだから辞めるもんかとか。

ところが、単発派遣システムに登録している介護士さんたちは、初めて来たところでも、どんどん動ける。
以前、Kちゃんも言っていたのだが、介護の基本というのは食べて貰う、トイレを手伝う、遊ぶ、水分摂取、会話、睡眠と休息。「どこ行ってもそんなもんだよ。」とのこと。

しかも、単発派遣で色んなところを回る人間の中には、どこかで主任とか課長やっている人たちも多い。下手すると施設長も居るかもね。そりゃ初日から圧倒されるんだわ。

その働きぶりを見て、「やばい。俺たち、クビになるかもよ。」と言っているので爆笑した。
毎日色んな人に会うというシステムも良いのかも知れない。思わぬ側面で成功しているなあと思う今日この頃。

しかも、何度も来てくれるリピーターさんの中にスカウトしたい人も幾人か表れて来た。

***

さあ、お風呂に入ろうと思ったところ、ビッグになった白猫ブランカさんがどすん!ともたれ掛かって膝枕で眠り始めた。
この子は大きくなればなるほど、あまりベタベタするのを好まなくなって来ていたので久しぶりのことだった。嬉しいなあ。可愛い。美しい。
それを観ていたブルーノ君は顔面に乗ろうとする。どうしてなんだ、どうして君は上の方に来るんだ。膝はここだと示しても肩に乗ったり首に巻き付いて来たりする。

早くお風呂に入らないと・・・。と思いつつ、猫たちの寝言を聴いている幸せな夜。

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