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積み重なった怠惰

『悪い人じゃないんだけどね。』と言う言葉の後には大抵悪口が付いて来る。要するに悪い人と言っているようなものだ。

例えばすぐ怒号する人。

仕事が出来ない人、学ばない人に限って怒号でカバーする。
それでやってこれた企業も企業なのだけど。

管理職になって医務室を引き継いだ当時、医務課自体がゴミ屋敷になっていてビックリしたのだけど、結局医務課だけでなく施設全体がゴミ屋敷だった。新しく入った私たちは苦労した。

で、話は戻るのだけど、そのゴミ溜めになっている引き出しのものを捨てている最中に、ある人物のパワハラへの訴えが山ほど出て来た。色んな人がその人のことを訴えるために書面にして上司に渡して来たようだ。

私はそれらのカビが生えた書類を破棄したが私のボスのところにも同様のものが沢山残っているので、ボスはそれを保管しているとのこと。

まあ、要するにこれだけ多くの人が訴えても、本人は変わることなく、企業側も放置してきたということだ。信じられない。このうるさくなったご時世にまだそんな企業があるなんて。

そうそう。うるさすぎるくらいうるさすぎるご時世になったのに、ある意味これは凄い。

彼と同じくらい長く勤めている人間は『優しいときもある。』と言って見たり『こんなふうに怒鳴られました。』と褒めたり悪く言ったりを行ったり来たり。
君たちはどういうつもりなのかな?

と傍観していられたのは、私自身が怒号だの暴力だのが平気な人間だったからだ。

あと、彼も私の前では割とおとなしかったというのもある。

長く一緒に働いて来た人から見ると、憎めない人でもあったらしく彼は一か月ほど前に役職がついた。
ところがそこから先は調子づいて元々の思いやりの無さ全開の痛い人に戻ってしまった。あちらこちらに怒鳴りまくり。

そして間の悪いことに昨日、我らが主任Kちゃんに意味不明のことを怒号したとのこと。
その一部始終を聞いたが故に、いよいよ面談しなければならなくなった。

ボスも女性なので『前に怒鳴られた時、心臓がバクバクいっちゃったんだよね。』と言う。なので『まずは課長から注意して貰って良いかな?』と仰る。いや、女性でなくともそれが正しい順番だろう。

分かりました。面談して言及してその結果を報告します。その後、管理職会議にそのままかけていただけますね?

そこまで約束していただいた。

面倒臭い半分、膿だしだなと思う。どれだけ変わる気がないかが過去の訴えの数々が物語っている。ゆっくりと行こう。そう、私は怒っている。怒るべきときだから。

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