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十人十色
新人さんが入って色々と教えなければならないことがあるのだが、時期は3回目のワクチン接種が始まったばかり。
リスト作りに色々な障壁があって難航を極めているのだが、頭の中で色々な事が繋がって、どうすれば良いのかが分かって来た。
今はチームで、嫌というほど確認し合って事を進めていく時期だ。
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配置医の先生が、前回の1回目2回目の接種のときも、今回の3回目の時も副反応がゼロだったと言う。あまりに何ともないので、しばらく経ったあと毎回ご自身で免疫が作られていることを確認したという。
『毎回、ちゃんと免疫細胞数があがっていたよ。』とのこと。
何も副反応が強いからと言って免疫がついたと確認できるわけではないので、出来れば皆さんも、副反応が無いと良いなあ。
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休日だったが、朝から先生と色んなことをラインしていたところ、Kナースさんから直電がかかって来た。
聴くところによると、お子さんの風邪と急性胃腸炎がうつってしまったとのこと。『無理しないで明日は休んで下さいね。』と電話を切った後、どよーん・・・となる。そうすると、明日は新人さんと二人きりか・・・と。
すると、そこへ今度はSナースから直電。『Kさんからお電話来ましたか?』と。
来た、来た。大変だよね。具合悪いと本当に辛いよね。早く治ると良いね。
え?何?ナースの人数?大丈夫。心配しないでね。と言ったのだが『私、明日、何も用事がないんで出てきますよ!』とのこと。
神!
しかも、来月半ばで産休に入る御身で結構しんどいと思うのに。まさに、神。
いつもだったら「心配しないで休んで。」と言っていたと思うが、もう口から『ありがとう!』しか出て来ない。
思えば、昨年の夏あたりから、勤務表の上で数々のピンチが繰り広げられて来たが、その度に、大御所様やパートさんやら、今回の若いナースさんやら、色んな人が助けてくれる。
仕事って、独りでは出来ないんだよね。それなのに私は普段、こういった感謝を忘れて、看護のことになると口うるさくなってしまう。ほんと、仕事の時ほど、皆にとって嫌なやつに成り下がっていることだろう。
一度目の電話に出て、明日の勤務を思うとき、『やべ。頑張らなきゃだぞ。』と焦りつつも、心の中で『この出来事には、どんな意味があるんだろう?』と思ってた。
心で問いかけてすぐ若いナースさんからの『私が出勤します。』という電話。
なるほど。感謝を忘れちゃダメだぞと言われているようだ。
職場というのは、それぞれ仕事への意識も価値観も違う人々が集う場所でもある。文化も違うし所作も違う。
でも、そんなふうに、色々な方向へ向いている矢印が時々束ねられれば、それでいい。ありがたや、ありがたや。
とか言って。また色々と文句、不平不満言うと思うのだけど、天は優しい。忘れる度に、何度もガツン!と教えてくれる。
この場合の天というのは、俗に言うハイヤーセルフなんだろう。セルフと言うくらいだから当然本人の性質に則って、何せ、自分に手荒で困る。気づかせて貰えるのはありがたいけど、時々ボコボコにされる。
人様には言ったことがない言葉を自分にはしょっちゅう言っている。
お手柔らかに。お手柔らかにお願いします。
何でも自分で招いていると考えると、万人にとって一番怖いのは、自分ということになる。
でも、他人や環境、国のせいにしたり、思い込んだ妄想に時間を費やすよりは良いのかも知れない。