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かけがえのないあなた

4月生まれのラガマフィンの子猫ブルーノ君が生後5か月になった。
今年の1月の末にシェルターから引き取ったブランカちゃんが居たので、まさかわざわざペットショップから猫を飼うなんてことは想像だにしなかった。
でも、あの日の昼間、Kちゃんと二人駅ビルの狭いゲージの中に居た彼を見つけてしまった。
一旦冷静になって帰ろうとその場を離れたものの、二人同時にブルーノ君の夢を見て、心から彼を迎えたいと思った。その日のうちに引き返したのだ。

ものの数日で我が家に慣れてブランカと大運動会を繰り広げる様を見ていると、本当に迎え入れて良かった、出会ってくれてありがとう!と感謝でいっぱいの日々だった。

そんな本日はいよいよブルーノ君の手術日で、思いの外日帰りでOKだと知った。朝にお預けして夕方迎えに行った。動物を飼っている人には今やあたりまえの去勢手術。

でも、申し訳なくて仕方がない。

大きくなっていく毎にブランカのことを精一杯噛んだり、餌を横取りしたりと気性の粗さが増して行っていた。先生は「もう体格も良いので手術しても大丈夫ですよ。」と言う。

荒々しさは落ち着くのかも知れない。しかし、連れ帰ったブルーノ君のしゅんとした様子に悲しくなる。←まあ、麻酔が覚めてなくてボーっとしているというのもあるのだけど。

こんな目に遭わせてごめんね。こちらの都合で。

その代わり、うんと大切にしていくよ。

まだ覚めやらぬ麻酔に足を取られながら、必死で私を追いかけて来る君を抱き上げた。今日も明日も明後日も。

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