愛がないと経営難になる見本
今日はひょんなことから病院側の上層部と会議。
先方は4人でこちらはボスと私の二人。
テーマはお看取りなのに医療行為を望まれては困るとのこと。理由は大変だからとのこと。
もう一つは夜間診察に来るのが迷惑だと元病棟ナースの今は外来師長がそう言っている。
これは異なことを仰る。病棟ナースが外来に降りて来て診察に着くというそちらの事情が患者さんに何の関係があるのか。
はたまた、夜間診療は多くの点数が取れるはずなのに、やる側の職員がそんな気持ちで外来の患者さんに相対していたということも判明。
そりゃあ赤字になるわけだ。
昭和初期の経営の在り方で患者に微塵も愛がないため、そこに入院しても病気がよくなるはずがない。
ましてや病院が黒字になるわけがない。
そんなわけだから最近は「ダメだ、これ。」と思えば提携病院のここをすっとばして多少混む病院にお連れしている。
つまらない目先の文句を言うことで施設100人の利用者さんという患者を逃したとする。その人々にはご家族がいるので少なくとも一人が5人に実体を話したら、500人の患者を失う。
おそらくはそうやって来られたのだなあということが、ひしひしと伝わる会議だった。
それはともかく、そんな中で入居者さんたちの健康を守って行かねばならないなあ。もちろん命も心も。
何でもかんでも入院させて、退院して来る人が居ない。
ここに来て一年。
昨年の夏のお盆には一年で亡くなった方の人数は20数名だったが、その病院を頼みにし過ぎることを避けたこの一年。高齢者ばかりだというのに、この一年で他界された方は昨年の半分以下だった。
色んなことに周りが気づき始めている。
私にとっては、初めから見えていた道筋だけど。
さあ、明日もこの道を行こう。
って、実は道がないんだけどね。
今、しっかり踏みしめて、後の人が通れるようにしておこう。