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美味しい珈琲を淹れます
一昨日、病院でうちの利用者さんが酷い目にあった。そして昨日がお休みだった。
その日のうちに施設長には報告していて「明後日、Ohzaさんが出勤してから病院側にクレームを言いに行こう。」と言って下さっていたのだが、私が休みの間に、つまりは昨日担当医から連絡があって『延命希望しない』に書き直せと言って来たらしいので、怒髪天。
あまりに皆頭がおかしいので私がおかしいのかな?と思いそうになるのだが、同じ温度で怒ってくれる人もいるので地獄ではない・・・いや、やっぱ地獄かな。病院は人を助けるところだし、人様の意向を改ざんすべきではない。
くそ忙しいときに、責任者が居る相談室へ事情を説明しに行った。
『それは酷い。院長に報告するので書面にして貰えないか?近いうちにで良いから。』と言われたので、その言葉が終わるか終わらないうちに『書いて来ます。今すぐ。』というわけで提出して来た。
***
そんなわけで色々忙しかったのだが、昨年11月で退職された配置医の先生から毎日のように電話がかかって来る。
『行けなくなっちゃったんだよね。』
先生・・・・、もう大丈夫ですから。後任の先生も決まりましたから。
大人の事情で配置医を引き受けて私がやって来た一年半ほど前から頑張ってくれていたのだけど、本当に本当に頑張ってくれていたのだなと思い、『仕事はもう良いですから、近くに来たら珈琲飲みに寄って下さい。』と締めくくると嬉しそうにして電話を終えることが出来るのだが、しばらくするとまたかかって来る。
常日頃、先生は仰っていた。
『医者はね、親も医者というやつが多くてね、人に喜ばれたくて一生懸命頑張っているやつばかりなんだよ。そういうふうに教育されて育っているやつが多いからね。それなのに訴えられたり怒られたりするんだよね。』
出会い立ての頃は怒鳴ってばかりだったのに、段々晩年になると『分かってくれよう』というモードに入っていた。
先生が仕事から解放されたところで、楽しく楽しく晩年をお過ごしになることを祈る。ありがとう、先生。また当分電話かかって来るんだろうけど。