貢献と責任と要望と

最近の健診では体重だの身長というのはAIでピッ！と終了する。え？ほんとにもう測ったの？と思うくらい一瞬だ。

で、その後『腹囲を測りまーす。』の誘導に従って部屋に入ると、え？やっぱり腹囲は手動ですか。

で、その腹囲の値が思ったより多かったので「そんなに太ったか！」と声が出して笑われる。ちなみに身長は謎の1センチ伸び。50代でそれは無いと思うのだが。

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一年近く一緒に働いているナースさんが『給料が足りなくて親に借りているんですよ。だから今年中に退職します。』という方がいる。
よく働いてくれる方なので、これは困ったと思う。『まだ何も就職活動してないんですけどね。』と言っているところをみると、おそらくこれは賃上げの要求だなと受け取れる。

確かにここの施設の給料は安いかな？と思った。

しかし、よくよく考えてみれば以前在職していた施設では、同じ課長職と言えど、毎晩のようにオンコールで夜な夜な施設へ行ったり、外国人職員の面倒を見たり、緊急ショートステイが多かったり、要するによく働いた。あの頃の私はおそらく日本で一番高給取りのナースだったと思う。病院で死ぬほど夜勤やっている人たちより貰っていた。でも、それはそれだけ働いていたからとも言える。最後の方は身体に色んな不調が出ていたし精神的にもボロボロだった。

故に転職して良かったなに行き着く。

しかし、目の前に給料が安いと言っている大事な職員がいるのでボスに相談した。
その答えを聴いて本人に『主任業務をやったり委員会で委員長をやったりして助けてくれないでしょうか？昇級を少しづつ薦めます。』と伝えた。

しかし、返って来たお返事は『そんな少しの昇級じゃ無理。』とのこと。主任をやってくれるでもなし。
では、どれくらい昇級すればやっていけるの？と訊いてみると10万円とのことで絶句した。
急にそれは無理だろうと思ったがいちおうボスに相談したところ『・・・・。10万増やしたら私の給料を追い越すわ。施設長をやってくれ。と伝えてくれる？』とのことだった。

そうか・・・。と衝撃だった。色んな意味で。

責任は負わない。でもお金を下さいと言っているのと同じなのだなあ。さらには福祉やっていてお金が欲しいというのも少しずれているのか。いや、生活出来るほどのお金はやっぱり欲しいけど。

『課長になって欲しいと頼んだOhzaさんはまだ分かるけど・・・・。もう仕方ない。以前いた法人が大企業ならうちは中小企業。いや、この先もちろん自分やOhzaさんや他の職員も昇級できるように頑張って行くつもりだけど、今は・・・。』

切々と話し考えてくれたボスの言葉を聴きつつ、もっともなことだと思わざる得なかった。

ちなみに私も左程貰っていない。しかし、今実感しているのは、充分だなあということ。そりゃ前に進み改善していくうちに必然的に増えては行く。しかし、施設の成長の度合いと見合わないものは求められない。欲しいものがあるときは、頑張らなくてはなあと基本的なことを思う。いや、皆頑張っているから何とも言えないけど。