オーケストラ
今日は人混み嫌いの私が新交響楽団の演奏会へ行ってきた。アマチュアオーケストラと注釈のようなものが付いているがクオリティは高い。
敬愛する方が所属していて、今回はチケットをプレゼントしていただくというサプライズ。行かないはずがない。
ステージ上に立っても「ああ、あの人だな。」と分かるオーラだ。でも、演奏が始まると驚きを隠せない。音楽家とは全く畑違いの仕事を、あんなに日々忙しくこなしていて、いったいどこにこんな演奏が出来るほどの練習時間があるというのだろう?
指揮者は矢崎彦太郎氏だった。
重厚でユーモラス。
まったくどうして指揮者の方というのはこんなにユーモアがある方が多いのだろう。そして、優しい。
指揮を見て優しいとかそんなことが分かるのか?というと分かるのだ。どんなに素人でも。
皆さん色んなお仕事をお持ちで、私の敬愛する方もしかり、日常のどこかで練習を重ね、本日、大爆発。涙が出ないわけがない。一人一人の人生の重みや日常に対する構えが見える気がする。
ちなみに私は3曲目の『交響詩 ローマの松』が衝撃的だった。面白い!
そこに言葉はないのでもちろん聴いただけでは、何を描いた曲なのか?は分からないが、ラストにさしかかった時、大勢の人が行進するような情景が見えた。
音楽って、物語なのだな、聴く小説みたいなものなのだなと感じた。
***
たまたま何かのフェスと被ったらしい。東京芸術劇場の外は外国人だらけだった。私が知るインドネシアの知人たちとはちょっと違うな。もっと濃い。インド人っぽい人々が夥しい数の群れを成して盛り上がっていた。
ちょっと怖いなと思うほどの人数で、路地に集っている人たちを見て、少しがっかり。
灰皿もないところで全員がタバコを吸い、道路が吸い殻だらけ。それも山になっているのだ。
通りかかる日本人をじろじろ見て、何だか、とっても物騒だ。
誰が掃除するんだろ?多分そこに並んでいる店舗の従業員たちが必死で掃いて集めるしかないのだろう。
でも、広場のステージから流れているロックのような音楽は面白かった。悪くない。それだけに集団で道路を汚す行為が残念。
様々な人々が集って奏でるオーケストラ。その調和に満ちた分野はもしかしたら日本人に向いている世界なのかも知れない。
私を含め『肩身が狭い世の中になったなー』とか、ブツブツ文句言っている日本の喫煙者も、あそこまで大幅にはルールは破らないもんなあ。そして自分の身内だったら『誰が片づけるねん!』と間違いなく激高する。
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