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デアデビル / クロックムッシュ病

ちょこちょこと時間を捻出して読書したり動画を観たり。

で、Netflixオリジナルドラマ『デアデビル』を最後まで見終えた。

観始めの頃に感じたものが最後までブレなかった。ということは、描かれているテーマが最後までブレてなかったということでもあると思う。いや、私が拾い続けていただけなのかも知れない。

そして以前も書いたように単純な勧善懲悪の物語でもない。

いちおう正義ということになっている主役側にも、悪役ってことになっている人物たちにも、同じくらいの深い闇がある。

特に、大勢を殺し、脅し、恐怖を使って強大な権力を得て、安泰なはずの悪役フィスク。そのフィスクの心の闇を鏡に映す描写が、覚えているだけで3回も出て来た。

いくら富や権力を得ても、数えきれないほどの特注のスーツを持っていても、最後に鏡の中の自分に目を落とすと、そこには血まみれの少年が立っているとう あのシーンだ。

非力だった子供の頃、勇気を振り絞って、暴力をふるう父親から母親を守るために立ち向かったあの日の血まみれの自分が。

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彼は、そこから成長出来なかった。父親を殺すことで、当時のジレンマや自分の非力さの世界を抜け出せたので、今でも、ずっとその方法を使っている。

しかし、本当に欲しいものが違うところにあるのだということや、

その本当に大事なものが手に入っていないということは、何かやり方が間違っていたんだ!と振り返るチャンスなのだが。

この悪役は、本当に酷いことばかりしてくれた。ただし、とても可哀そうな人でもあった。

また、引きのカメラを使ってこの物語全体を眺めてみると、親との関係が大きく影響しているということがわかる。皆がそうと言っても過言ではない。

そして、一つ言えるのは、主人公も、悪役も皆、「自分ほど辛い人生はなかった。こんなことは人に言えない。」と思うばかりであったこと。

自分だけが辛い思いをしてきたのだと。

ドラマや映画だけの話じゃない。

「自分だけが辛い」。

これに陥った場合の出口は無い。

賢い人は、知をもって、「自分だけって、んなわけねーだろ。」と、ごくあたりまえのことに気付き、色んな問題をクリアしていく。

そう思った人は旅をするかも知れない。色んな人に出会うかも知れない。

しかし、この物語に登場している人々は、どちらかと言えば自分の殻の中でじっとしている時間が長過ぎたとも言える。

そのイライラするプロセスの後のラストシーン。

悪役のフィスクを含め、全員がこの世で一番大切なものを見つけていた。やっとのことだった。でも、多分、それが人間なんだろう。

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ところで、最近は、朝食時に冷蔵庫をあさり、何でもピザトーストにする病にかかっているようだ。

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しかも、何でもクロックムッシュにする病という合併症まで併発している。

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今日もよく食べました。

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