緩和ケア病棟.ホスピスとは
緩和ケア病棟を私は立ち上げました。
その頃のことを記事にしたいと思います。
まだ日本では積極的医療という、
どんなことがあっても、
延命する時代がありました。
それが考え方が変わり、
延命治療をしない選択が、
できるようになりました。
ホスピスと緩和ケア病棟は、
同義語で使われています。
施設のありようでどっちを選んでもいいのです。
私の勤務していた病院は、
緩和ケア病棟を選択しました。
ホスピスは、
まだ日本では一般的ではなく、
何をするのかがわからなかったです。
淀川キリスト教病院などの、
宗教色が強いところはチャプレンがいて、
ホスピスの名称が強かったです。
私の勤務する緩和ケア病棟では、
疼痛コントロール、
症状コントロール、
看取りをしており、
宗教色はなかったです。
保険点数が一般病棟とは違い、
マルメといって、
一日いくらと決まっていました。
積極的治療が必要な時には、
一般病棟に数日移るシステムでした。
また、
今は一般的な、
インフォームドコンセントもなかったです。
癌と診断されたとき、
先に家族に説明され、
本人に本当の事を伝えるか、
伝えないかの時代がありました。
自分のことなのに、
自分が知らないことが、
あたりまえの時代だったと思います。
ホスピスや緩和ケア病棟ができたあたりから、
インフォームドコンセント、
同意書類が普及していきました。
私は、
緩和ケア病棟を作る任務のため、
内科病棟看護師長をしながら、
緩和ケア病棟看護師長として準備を整えました。
日本では、
国立がんセンター、
聖隷三方原病院を見学。
海外では、
イギリスの、
セントクリストファーホスピスに、
行ってきました。
今では一般的なことも、
昔は何もなかったからです。
その頃は、
日本のことしか知りませんでした。
イギリスは日本と保険制度は似ていますが、
人種による病気の違い、
文化の違い、
看護師は国家資格ではなく、
王立の資格でした。
このような違いがたくさんあって、
どういう緩和ケア病棟を作るかを、
病院長などと話し合いました。
ちょっと難しい内容だと思うのですが、
こういう時を経て、
今の医療があります。
もちろん介護保険もまだありません。
そうそう、
ここで最初のアロマテラピーの出会いが、
ありました。
自分で選んで参加できるもののプログラムに、
入っていたのです。
近所にはニールズヤードのショップが、
ありました。
こういう内容にも、
興味を持って読んでいただけたらと思います。
最後まで呼んでいただき、
ありがとうございます。