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納車後1ヶ月経って —新世代Volvo

V90 CrossCountry D4が納車されて1ヶ月経った。
満足度はとても高い。乗り心地、使い勝手、燃費ともいちいち感動する。
この車以前に乗っていた前期型のXC60 Classic T5とはまるで性格の違う車だから単純な比較はできないけど、ガソリンエンジンのそれに比べると、落ち着き様は素敵に年を重ねてきた大人の人みたいな感じだ。
ヒュンヒュンと勢いよく回るT5エンジンをPolestarチューニングしていたせいもあろうけど、比較するとV90のD4エンジンは極めて穏やか。さらにそれ以前に乗っていたV70 T6の直列6気筒エンジンのスムーズな吹け上がりは忘れ得ぬ思い出だけど、水平に滑らかに動く感じは気持ちを落ち着かせてくれる。
0km/hからの発進はそれなりにディーゼル独特の金属音は耳に入ってくるから踏み込み量が減ったせいもあるかもしれない。ただし、エンジン音がさほど気にならなくなった速度域からの加速は、とても鋭い…しかもエンジン音が唸っ裏狂うようなことは全くないので、体感的な加速感はさほどない。ガソリンエンジンのような、回転上昇とともにエンジン音が大きくなるような加速感とは真逆だ。高速道路なんかは徹底された静粛性もあって微かにしかエンジン音が聞こえてこない。
高速道路を数回使った時には、自動運転レベル2を試してみた。が、僕はちょっと慣れない。ドライバーの目線で見える情報から判断して加減速するのとは仕組みが違うので、アシスト機能がどうもワンテンポ遅れている気がして、むしろ疲れた。普通に運転していても、電動アシストパワーステアリングの恩恵でほとんど修正舵がいらないので、たまに車線逸脱防止ステアリングアシストの介入に預かりながら走る方が楽だった。というか、これが本当に楽なのだ。
大柄な車体ではあるけど、身のこなしは自由で、カーブの連続するようなシチュエーションも振り回されて疲れるようなことは一切ない。助手席で大きなシートに包まれるようにスヤスヤと眠っている里奈ちゃんを見ても、この車は、長い移動距離が必要な北海道で仕事する僕らのような者にとっては大きな武器だと思った。
後輪が今どき珍しいリーフスプリングなのだけど、これが抜群に良くて、しっとりとした落ち着きをもたらせてくれるのもXC60との違いかもしれない。
以前乗っていたメルセデスE300に少し似ているその穏やかな乗り心地は、今ある自分の時間の中で一番贅沢なのは間違いない。ただし、ほぼ自動的にステアリング操作をしてくれるパーキングアシストは、操作も分かりづらいし、あまりにも心許ないので、自動なのに使う前に練習が必要だと思う(笑)

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Kentaro PLATINAMIX
北海道でテレビ番組や映像作品を制作している小さな会社です。NHK札幌制作「Small Trip」で演出をやり、大きく世界が広がりました。