『Platform』Vol.1での撮影 ~NeosVR編~
バーチャルフォトグラファーのみくにきです。仲間内では「🌰」で通じます。名前のどこにもクリ要素はないのですが、ただ単に「モンブランが好き」というだけでこのキャラを定着させています。もし機会があれば「あ、🌰の人だ」と軽率に指差してあげてください。
気がつけば執筆のほうも3回目ということで、飽き性な自分にしては頑張ってるほうだと思います。ただ、ここで頑張らないと、Vol.2以降参加してくれた撮影仲間が遠慮して書けないと思うので、彼らのお尻を叩く意味でも頑張りたいと思います。俄然やる気が出てきました(←性格が悪い)。
ということでVRChat編、Cluster編と続きまして、今回は「NeosVR」(以下、Neos)編です。張り切って参りましょう。
Neosについても、わたしとしてはClusterと同じく、本誌の企画で初めて訪れた場所です。Steam内でアプリをインストールして、ゲームを起動して最初の感想は「めっちゃピカピカしてる。これがVRの最先端か」でした。既にVRChatを経験しているにも関わらず、です。やっぱり「なんか分からんけど発光してる」のとか見ると、そのサイバーチックな雰囲気から、科学が発展している感を覚えずには居られないのだと思います。
ただ、やはりというか、それだけ描画に力が入っていると、動作が重たい……というか固まる。SteamVRの解像度を限界まで落とせばまぁ、動けるかなといった状態で、しかしそうすると、折角の描画が全力では楽しめないという。ジレンマとの格闘をしつつ「写真を撮ること優先」で、モザイクがかった視界を進んでいくのでした。
Vol.1では、Neosは写真のみの掲載となっていますが、当初「創刊号はVRChatとCluster、リアルワールドの3本で、Neosは次号から掲載予定」ということになっていました。そこから会議を重ねていく中で「実験として、写真だけのページがあったも良いのでは?」となり、後の話にはなりますが、これが好評だったようで、Vol.2では巻頭にページが設けられています。
そういうこともあり、話は自ずと「それじゃあ、Neosの写真はどこにしようか」となります。わたしは未だに把握し切れていないNeosのメニュー画面を操作しながら、ふと検索欄に「Library」と入力してみる。そこで偶然出会ったのが、今回撮影したNeo Libraryだった、という訳です。
Neosは「そこにある物を自由に触れる、受け渡しできる」ことが特徴のひとつだと思っているのですが、最初はつまずくことが多かったです。というのも、撮影時の思考として「世界を写す→画の中に人物を写さない→撮影者はあくまで観測者であり、その世界の“中”に存在する訳ではない」という考えで撮っていたので、カメラを掴もうとして間違って本を取ってしまう、椅子や照明を動かしてしまう、ということがあり、その度にワールドに入り直しリセットして、またミスしては入り直し……を何度かやっていました。
考えようによっては「微調整ができる」訳ですし、Neos特有の、当たり判定を完全無視して飛行できるギミック(名前を忘れました)とか、理解すれば便利な機能が沢山あるのですが、慣れるためにはログインの回数を増やさなくてはいけませんね。
本文が既に書かれていたVRChatとClusterでは、そちらに寄り添うように撮影をしていましたが、Neosにはそれが無かったので、かなり自由に撮っていました。例えば↑のように、目線の高さから俯瞰したり。
地面すれすれから撮ってみたり。個人的にこの写真、見てる側が「こびと」になったような感覚になれて、空間の広さも表現できてる良い写真だと思っています。
外は明るく、緑が生い茂っており、館内も照明が沢山あるので、全体的にライトな印象ですが、隅のほうに行くとオトナが静かにくつろぐためのスペースなどもあり、色んな表情を見せてくれます。
それと、このワールドにある本、著作切れになった世界の名著が実際に読めるようになっているので、別口で好きな音楽なんかを流しつつ、お気に入りの本を探したり、ゆったりと読み耽るのも良い……のかもしれません。
この先もNeosとは、長い付き合いをしていくことになります。これはまだ、そんな物語の序章を1ページ捲っただけに過ぎないのかもしれません。ライバル登場とかボス戦みたいな、熱く燃える展開は来るのでしょうか。もしあったとして、みくにきは展開について行けるのでしょうか。この次も美味しいモンブランにありつけるのでしょうか。
次回、リアルフォト編に続く。