今日は映画の日
思い入れのある映画は?
▼本日限定!ブログスタンプ
あなたもスタンプをGETしよう
ひと雨抜けて風が吹き、雲が流れる。三日月が瞬く。
坂上から遠くに街が見える。街の灯りと明けゆく夜、怨みのように輝いている。
今朝は素晴らしい朝だった。
ここのところ、佐藤泰志『海炭市叙景』(小学館文庫)というのを読んでいる。架空の街・海炭市(函館がモデル)を舞台とした短編オムニバス。
炭鉱閉山で失業した兄。妹と二人暮しで、正月を迎えるというのに金がない。家中を探してかき集めたのは2,600円。兄は妹に、函館山で初日の出を見ようと誘う。
喜ぶ妹。2人はロープウェイで函館山頂へ。兄は、ロープウェイの下の駅まで自分だけ歩いて降りると。なに、1時間もかからないよと。
妹だけロープウェイで下に。1時間、2時間、待っている。次第に駅売店の女店員が訝しむ。もう夕方になろうとしていたし、元旦から働かされる忿懣を、彼女にぶつけたかったからだ。
妹は、あと5分あと5分と待ち続ける。都合6時間。女店員の非難の声で物語は終わる(『まだ若い廃墟』)。
妹の独白と寂しい情景が、サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』的な不条理劇を、やわらかく包む。
佐藤泰志は自殺した作家。鬱を患い快復のため、ひたすら海炭市を走り続けるこの映画の原作者でもある。
◆草の響き
近所のミニシアターでは来週木曜日まで。観に行こうと思う。
ーーーー
春から秋にかけて、そこでたくさん映画を観た。感想文をほとんど、ここに書いた。
特に心に残ったのは次の3つ。
◆戦場のメリークリスマス(4Kリマスター版)
ある種、自分の転機ともなった最高の映画。
◆ビーチバム
そしてアレサ。音楽は宗教でもあると思わせる、
◆アメイジング・グレイス
ーーーー
年末には、遅まきながらこれがかかります。もうひとつのウッドストック。
◆サマー・オブ・ソウル
おはようございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?