鼻先を上げる:軟骨のほぐし、再配置、支持構造復元
図1は一般的によく見られる鼻先の軟骨結びの方法です。このように結ぶと、鼻先が高くなり、鼻先の広がりが矯正され、小鼻の形も可愛らしい腎豆形になると多くの人が表現しています。
● フィ整形外科のレビュー
=鼻先軟骨結び
1. 鼻先を高く調整するための結び
2. 鼻先の形作り(団子鼻矯正など)のための結び
鼻先の軟骨結びにはいくつかの種類があり、上記のように分類できます。
この記事では、その中でも特に「鼻先を高くする」目的で行われる軟骨結びと、それに関連する「緩めること」「再配置」「支持構造の復元」のうち、「緩めること」と「再配置」について詳しく見ていきます。
また、次の記事で詳しく説明しますが、鼻先の高さは図1のような鼻柱のみの力では高くなりません。
● フィ整形外科のレビュー
=図1のように鼻先軟骨を結ぶと、鼻先が高くなる効果もありますが、鼻先が上向きになる、つまり鼻先が短くなる現象が同時に発生します。
さらに、実際に鼻先が高くなる量は非常に少なく、最終的にはむしろ鼻先がさらに低くなる場合もあります。
驚かれるかもしれませんが、実際にその通りです。では、鼻柱に柱を立てれば良いのではないでしょうか?
図2はご存知の通り、鼻柱に不足した力を補強する柱を立てる方法、いわゆる鼻柱柱法です。1990年代から一時期注目された方法です。
しかし残念ながら「鼻柱支柱法」は今では主流ではありません。
多少議論のある論文ではありますが、数年前に発表された研究や経験的にも、鼻先を高くして形を整え、その状態を維持するのに効果的ではないことは、すでに明らかにされています。そのため、問題の多い鼻中隔延長法が広く使われるようになったのです。2010年頃から…。
もちろん最近、鼻中隔延長法の問題点から、一部の医師が鼻柱支柱法に戻る傾向もあります。しかし、鼻柱支柱法が十分で確実な結果をもたらさなかったために、鼻中隔延長法が多く使われるようになったのですから、再び戻るのは…やはり…。
問題の多い方法を使うのも、結果が不確実な方法を使うのも、どちらも最善の選択とは言えません。
では、鼻柱支柱法の問題点を探り、その原因を遡りながら解決策を考えてみましょう。
これは私が2010年に研究発表した内容であり、簡単ではありません。ただし、「私の方法が絶対的に良い」ということではなく、少しでも理解していただければと思い、記述しています。暗記するよりも理解する方が良いと思いますので。
鼻先の軟骨を矯正して、その変化した軟骨が皮膚を通して表現され、その状態が維持されるには、どのような条件が必要でしょうか?
● フィ整形外科のレビュー
1. 矯正した状態で高さ、形、角度などが変わらず、しっかりと維持されること。
2. 人体は手術部位が治癒する過程で、まず瘢痕組織を形成し、それが落ち着くと正常な細胞に分化する過程を経るが、この瘢痕組織が周囲の組織を強く引っ張る。
したがって、この過程で矯正された軟骨が変形せず耐えられるようにする助けが必要である。
3. 高さ、形、角度などの矯正を目的として軟骨結びを行った場合、目標とする効果だけが現れること。望まない効果は確実に排除する必要がある。
3番を少し違う例で説明してみます。
例えば、風邪薬を飲むと眠くなりますが、鼻水を止めることが目標効果である場合、眠気で運転中に事故を起こすのは望ましくない効果です。
運転をしなければならない場合、眠くならない風邪薬を処方してもらうか、同僚に運転を頼むなど、事故が起きないように対策を講じる必要があります。
● フィ整形外科のレビュー
=眠気で事故を起こすのが、鼻先軟骨を結ぶほど鼻先が上向きになり低くなる現象です。
事故を防ぐために別の薬を飲むか、同僚に運転を頼むことが、軟骨の「緩めること」と「再配置」です。
さらに簡単に説明すると、
● フィ整形外科のレビュー
=軟骨の「緩めること」と「再配置」なしで軟骨結びを行うと、鼻先が上向きになり、短くなる場合が多く、時間が経つにつれて鼻先の高さが低くなることがあります。
基本となる「軟骨の緩めること」と「再配置」、そして「支持構造の復元」を通じて矯正する必要があります。
鼻先を高くするには、軟骨の「緩めること」「再配置」「支持構造の復元」が必要であり、この中で「支持構造の復元」と「軟骨移植」についても次の記事で詳しく説明します。
そして非常に重要なことは…
● フィ整形外科のレビュー
=記事の冒頭で述べたように、図1のような鼻柱のみの力では鼻先が高くなりません。鼻先軟骨は図3のような三脚構造であり、鼻柱部分だけが強化されると、鼻先が高くなる効果よりも、鼻先が上向きになる症状が現れます。そのため、上述の「軟骨の緩めること」と「再配置」を考案し、適用し始めたのです。「軟骨の緩めること」と「再配置」は、風邪薬の副作用を未然に防ぐ方法に相当します。