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三角形の鼻孔、鼻孔下げ術における軟骨移植法(1)
手術後に鼻孔が上向いて見えることに関して
鼻孔が上向いて見えると感じる場合、患者様が混乱しやすいポイントがいくつかあります。これを大きく以下の2つに分類できます。
1. 鼻先の角度自体が上向いている場合
2. 鼻孔や鼻翼部分が三角形のように変形して上がっている場合
この記事では、特に2番目の「鼻孔や鼻翼部分が三角形の形状になる」現象について説明します。
![](https://assets.st-note.com/img/1733798141-AbzrcNdwLpatYMBfkOuHZTDW.jpg)
図1では、両方の鼻孔、特に写真の右側の鼻孔が三角形に変形していることが確認できます。
通常、このような症状は鼻孔を下げる「軟骨移植法」で矯正できると知られています。ただし、この方法の長所と短所を議論する前に、まず原因を探ることが重要です。
(ちなみに私は、鼻孔を下げる移植法には短所があるため、あまり使用していません。)
![](https://assets.st-note.com/img/1733798189-vAgmFsr196YG8KXqaUuHznpJ.jpg)
図2をご覧いただくと分かるように、鼻先軟骨の外側脚(外側角)は鼻孔の皮膚に沿ってではなく、左右の目尻付近を目指す角度を持っています。これが正常な開き角度です。
![](https://assets.st-note.com/img/1733798205-fe46T7uOYjVFiG8b35oIWRq2.jpg)
図3では、赤い矢印で示されているように、鼻先軟骨の外側脚を鼻の中央線部分に過度に寄せる「軟骨縛り」を行うと、鼻先軟骨外側脚の軸方向が変化し、開き角度が異常に狭くなることがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1733798229-uwicok17YTm4GrveKbVJjUqd.jpg)
図4では、実際の患者様の症状と鼻先軟骨の状態が示されています。
• 黄色い線は正常な開き角度を示し、
• 赤い点線は中央線に寄せられて狭くなった鼻先軟骨外側脚、
• 青い線は狭くなった鼻先軟骨外側脚による「つままれた鼻」の形状を示しています。
휘’s Review: 症状の要約
簡単にまとめると、鼻先軟骨の外側脚(外側角)は、本来黄色い直線の方向に伸びるべきですが、軟骨縛りによって以下のような問題が発生します。
1. 鼻孔の皮膚が軟骨に沿って引き上げられ、「三角形の鼻孔」が形成される。
2. 漢字の「八」を逆さまにしたような「つままれた鼻(ピンチドノーズ)」の症状が現れる。
鼻孔を下げる移植法を使用しない理由
私は冒頭で「鼻孔を下げる移植法」をあまり使用しないと述べましたが、これは以下の理由によります。
三角形の鼻孔が生じる原因を正確に特定し、それ自体を矯正すれば、軟骨移植が不要になるからです。
また、皮膚が非常に薄い方の場合、移植した軟骨が目立つ可能性があり、軟骨が押し返されて効果が薄れる場合もあります。さらに、三角形の鼻孔の皮膚を押し下げることは可能ですが、「つままれた鼻(ピンチドノーズ)」の症状は矯正できません。
矯正の方法
原因が判明しているため、矯正の手術方法は次の通りです。
1. 鼻先軟骨の外側脚(外側角)を正常な位置と角度に戻す。
2. 鼻先軟骨を「解放し」、「再配置」する。
つまり、私が常に話しているように、
• 鼻先軟骨の解放
• 鼻先軟骨の再配置
この2つの過程を経て矯正を行います。
次回の記事では、この矯正過程について詳しく説明いたします。